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広陵が髙尾-只石バッテリーの活躍で4大会連続初戦突破、高知粘り届かず

2024.03.21


髙尾響、只石貫太(広陵)

<第96回選抜高校野球大会:広陵3-1高知>◇21日◇1回戦◇甲子園

優勝経験のある広陵(広島)と高知(高知)の対決は、広陵に軍配が上がった。絶対的エース右腕の髙尾 響投手(3年)が1失点完投勝利。粘る高知の攻撃をかわして、4大会連続のセンバツ初戦突破を飾った。

広陵はこれでセンバツ43勝目。龍谷大平安(京都)と並び、センバツ勝利数5位タイに浮上した。中井監督も「髙尾が良く投げてくれた」とエースをほめた。

髙尾は最後の打者を三振で仕留め、11奪三振をマーク。117球5安打1失点(自責0)の好投で勝利を導いた。糸を引くような140キロ前半の直球に、低めに制球されたカットボール、スライダーなどの変化球を軸に、マウンドで躍動した。髙尾は「冬場にやってきたフォーム改造がうまくいった。マックスの力ではなくても、140キロ前半の速球を投げることができた。スライダーのキレ、コントロールも良かった」と胸を張った。

髙尾をリードした只石 貫太捕手(3年)は、3回に左越えの適時二塁打を放つ活躍を見せた。内角の球を詰まりながらも外野の頭を超える当たりを放つパワーを見せつけた。只石は「今日の高尾のコントロールは非常に良かった。試合前には内角も投げながら散らばせることを心掛け、それがうまくいった」としてやったりの表情。1年生からバッテリーを組む2人が、投打で活躍してチームを勝利に導いた。

高知は8回に走力などを駆使した戦略で1点はもぎ取ったが追いつくことができず、3大会連続でのセンバツ初戦突破はならなかった。

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この記事の執筆者: 田中 裕毅

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