中田翔(中日)は今年も開幕3連戦に強かった! 2ホーマーで見事な再出発
大阪桐蔭時代の中田 翔
プロ野球が開幕し、3月31日までの3試合でいわゆる「開幕カード」3連戦が終了した。2日からは2カード目に突入するが、この3試合で移籍1年目の再出発を飾った男がいる。
中日の中田 翔内野手(大阪桐蔭出身)が、ヤクルトとの3連戦で2発を放った。開幕戦の29日、1対1で迎えた5回に左越えのソロ。一時は勝ち越しとなる貴重なアーチで、移籍1号を飾っていた。試合は逆転負けとなってしまったが、巨人から移籍しての1年目の開幕戦で、あいさつ代わりの1発。名実ともに中日の仲間入りを果たしたと思ったに違いない。
中田はそれだけで終わらなかった。3戦目の31日ヤクルト戦。4回に反撃ののろしを上げる貴重なソロを放った。ここでも試合には敗れたが、「4番・中田」の存在を知らしめるに十分の活躍だった。
開幕カード3戦で2発。DeNAのルーキー、度会 隆輝外野手(横浜高出身)も同じく2発を放っただけに、注目がそちらにいったが、中田も立派な活躍だった。
実は中田、「開幕カード」に強い。昨年の開幕戦は中日が相手で、4回にソロを放つと、2戦目もソロを放ち、開幕から2戦連発をマークしている。日本ハムから巨人に移籍した1年目の2022年は、開幕3戦目(対中日)でソロを放っている。
日本ハム時代も、2020年の開幕3戦目(コロナ禍のため6月開幕)にソロ。2019年には開幕戦で満塁弾を放つと2戦目も2ランを放って、ここでも2戦連発をマークしている。2018年は開幕3戦目でソロを放つなど、ここ7年のうち、開幕カードで本塁打がなかったのは2021年だけである。巨人、中日へ移籍した1年目には、ともに「開幕カードアーチ」でファンにあいさつしていることになる。
まだ3試合だけだが、打率.333(10打席以上)、2発、3打点で「チーム三冠」。プロ17年目を迎える大ベテラン主砲が、得意な開幕カードでロケットスタートを決めた。12球団で唯一勝利のない中日だが、2日からの古巣・巨人3連戦で、奮起する中田が白星を運んでくれるに違いない。
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