試合レポート

【春季東京都大会】安田学園が攻守に都立小松川を圧倒して5回コールド勝ち

2024.04.02


<春季東京都高校野球大会:安田学園11-0都立小松川(5回コールド>◇1日◇1回戦◇S&D昭島スタジアム

安田学園は昨秋の都大会進出校で、ブロック予選は戦わずに本大会出場となった。昨秋は、無失点でブロック予選2試合を勝ち上がり、都大会でも初戦で総合工科に6対1で勝利。しかし2回戦で日大鶴ヶ丘に5回コールドゲームで完敗した。

都立小松川は、既に今季になってブロック予選で公式戦2試合をこなしている。初戦で都立羽村をコールドゲームで下し、代表決定戦では難敵の都立杉並に4対3と競り勝つなど、ある程度の勢いはあるといってもいいであろうか。そんな両校の対決である。

先攻めとなった安田学園は、1死から2番・河田 佑真外野手(3年)以下、斉藤 輝内野手(3年)、増田 光太朗内野手(2年)、井上の4連打などで3点を奪った。2回にも1番・越前谷 哲平外野手(3年)の二塁打などでさらに加点。3回にも井上が三塁打を放つと、続く平川 蒼也外野手(3年)も右前へ落して5点目。この段階で都立小松川の牛窪大季監督は、先発の代継(よづぎ) 航基投手(3年)を諦めて、右翼手で出場していた背番号10の山澤 壮太投手(3年)をマウンドに送った。やや華奢な感じの代継投手に比べて、下半身はどっしりとした感じの山澤投手は、3回はその後を抑えたものの4回、5回には失策や暴投もあって、さらに失点を重ねていくことになってしまった。

結局、安田学園は5回まで15安打を放ち、毎回得点で11点。稲葉 颯来投手(2年)投手と、久民 幌太郎投手(2年)投手の継投で0に抑えて5回コールドゲームとした。

會田勇気監督は、「稲葉は、たまたま0に抑えましたけれども、今日は全くダメでした。彼には、もっと高いレベルを求めていますし、上(大学)でもやってほしいと思っています。それだけのモノがあると思っています」と、期待が高いだけに、4イニング2安打1四球で無失点ながらも、内容的には満足していなかった。それでも、安田学園としては、OBの巨人の阿部慎之助新監督の話題にもあやかって、さらに飛躍していきたいという思いも強い。

都立小松川は、応援席にはブラスバンドもやってきていたが、ほとんどいいところもなく、夏へ向けてはもう1度チームを作り直しということになった。

この記事の執筆者: 手束 仁

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