試合レポート

【神奈川春季大会】東海大相模・藤田琉生が涙の1失点完投!昨秋準決勝で敗れた横浜相手にバットでもリベンジ果たす!

2024.05.04


藤田 琉生(東海大相模)

【トーナメント表】春季神奈川県大会 結果一覧

<神奈川県高校野球春季大会:東海大相模5-1横浜>◇3日◇第2試合◇横浜スタジアム

198センチの大型左腕・藤田 琉生は勝利後、目から涙がこぼれた。「横浜に勝てた喜びと関東大会に出られる喜びが混ざった」涙だった。

昨秋の準決勝で両チームが対戦した際には、延長タイブレークの10回打線が4点を奪ったが、その裏に登板した藤田が5失点を喫し逆転負け。「絶対に勝つという強い思いがあった」と、誰よりもリベンジに燃えていた。初回は3者凡退に抑えたが、以降はランナーを背負いながらの投球がほとんど。それでも、140キロ台の直球と変化球を巧みに使い分ける投球で反撃の機会を与えることはなかった。

6回以降、互いに得点を奪うことが出来ず2対1と緊迫した展開が続いた。こう着状態の中、試合を決定付ける一打を放ったのも藤田だった。9回表に2死1、3塁のチャンスで打席が回ると、2ストライクからの3球目は飛距離が伸びライト後方へ。「3打席目にスライダーが浮いていたので、狙っていた」と振り抜いた打球は、そのままスタンドに入り、決勝進出を手繰り寄せる貴重な3ランとなった。

藤田の活躍で3年ぶりの関東大会進出を決めた。40年ぶり決勝進出を果たした武相と春の王者を決める戦いに挑む。

一方の横浜は先発に1年生の織田 翔希投手(1年)を起用も2回2/3で2失点。2番手では同じくこの春入学したばかりの若杉 一惺投手(1年)投手が1回2/3が登板した。野手でも死球で負傷交代の峯 大翔内野手(3年)に変わって入った池田 聖摩選手(1年)、代打で出場した江原 佳史選手(1年)と、1年生2人が出場している。春季は強力打線を形成し、慶應義塾に昨夏のリベンジを果たした。6年ぶりの関東大会出場とはならなかったが、再び勝ち上がるべく、夏の予選に向けた準備を進めていく。

【トーナメント表】春季神奈川県大会 結果一覧

〈関連記事はこちら〉
【一覧】神奈川県 注目選手
【春季神奈川大会】東海大相模が横浜を下して決勝進出!大型左腕・藤田琉生が1失点完投!打っても試合を決める3ランを放つ大車輪の活躍!
【関東】武相が40年ぶり、中央学院が24年ぶりの関東大会出場へ<春季関東大会出場校一覧>
【神奈川】東海大相模が横浜を破って3年ぶり、武相が40年ぶり関東大会へ<春季県大会>
【春季神奈川県大会】198センチ左腕・藤田琉生(東海大相模)、昨秋からの成長を実感させる6安打完封勝利!

この記事の執筆者: 塩澤 風太

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.06

23年三重王者・いなべ総合が初戦で敗れる!9回に逆転満塁弾を許す

2024.07.06

MAX153キロ、高校通算39本塁打、偏差値70! 東京の超進学校に現れた“規格外の男”森井翔太郎の「気になる進路」

2024.07.06

高校生ドラフト期待度ランキング10位-1位 ドラフト上位有力“超高校級の逸材”の中から1位に輝いたのは…?【2024夏直前版】

2024.07.06

【7日登場の逸材たち】超進学校・桐朋の二刀流が登場!横浜隼人の149キロ右腕、名門・県立岐阜商の149キロ右腕などプロ注目選手が続々初戦を迎える

2024.07.06

福岡大会ではシード校が明暗!大牟田、九産大九産が敗退、福岡大大濠、東海大福岡、春日、鞍手は勝利

2024.07.05

白山高元監督の“下剋上球児”再現はあるのか!? センバツ1勝の宇治山田商、2年生集団で東海大会準優勝の菰野など各ブロックの見所を紹介【2024夏・三重大会展望】

2024.07.05

春連覇した加藤学園は悲観達成を狙う! 静岡、日大三島、藤枝明誠、プロ注右腕・小船を擁する知徳らが行く手を阻む!?【2024夏・静岡大会展望】

2024.07.05

三重大会が6日開幕、昨夏代表のいなべ総合が初日に登場【2024夏の甲子園】

2024.07.05

静岡大会ではノーシード勢が初戦、常葉大菊川、聖隷クリストファーが開幕6日に登場【2024夏の甲子園】

2024.07.05

大阪大会は京セラドーム大阪で6日に開幕、大阪桐蔭は14日、履正社は14日に初戦【2024夏の甲子園】

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】