News

村上頌樹(阪神)、MVP翌年のジンクスを感じさせない防御率0点台!

2024.05.14


智辯学園時代の村上 頌樹

5月14日のセ・リーグで注目の対戦がある。中日対阪神のカードは、中日先発が髙橋 宏斗投手(中京大中京出身)で、阪神先発が村上 頌樹投手(智辯学園出身)。若い右腕の投げ合いが注目される。

昨年MVPに輝いた村上は、今季ここまで6試合に登板し2勝2敗。毎週火曜日の試合に先発するなど、しっかり先発ローテーションを守っている。2敗は喫しているが、防御率0.88はリーグトップで、1点を切っているのは両リーグで村上だけだ。

村上は昨年、防御率1.75、10勝6敗、137奪三振の成績を残し、最優秀選手をはじめ、新人王と最優秀防御率のタイトルも獲得している。今年はどんな成績を残してくれるのだろうか。

近年、最優秀選手に選ばれた選手が、翌年にどんな成績となっているのかを調べてみた。

<セ・リーグ>
2021年 村上 宗隆内野手(ヤクルト)
21年=打率278 39本塁打 112打点
22年=打率.318 56本塁打 134打点

2020年 菅野 智之投手(巨人)
20年=防御率1.97 14勝2敗 131奪三振
21年=防御率3.19 6勝7敗 102奪三振

2019年 坂本 勇人内野手(巨人)
19年=打率.312 40本塁打 94打点
20年=打率.289 19本塁打 65打点

<パ・リーグ>
2021年 山本 由伸投手(オリックス)
21年=防御率1.39 18勝5敗 206奪三振
22年=防御率1.68 15勝5敗 205奪三振

2020年 柳田 悠岐外野手(ソフトバンク)
20年=打率.342 29本塁打 86打点
21年=打率.300 28本塁打 80打点

2019年 森 友哉捕手(西武)
19年=打率.329 23本塁打 105打点
20年=打率.251 9本塁打 38打点

セ・リーグではヤクルト村上が21年の初受賞翌年に、三冠王に輝いて2年連続のMVP。パ・リーグではオリックス山本(現・ドジャース)が21年から3年連続のMVPと、輝かしい成績を残したが、菅野、坂本、森はやや成績を落としてしまっている。ヤクルト村上も23年は打率.256、31本塁打、84打点とやや数字が落ちた。

前年の最優秀選手賞に輝いた選手が、連続して活躍することがいかに難しいか。そのなかで「無双」だった山本の成績はひときわ目立つが、阪神・村上は山本のように輝くことができるのか。シーズンは始まったばかりだが、直球のキレとコントロールで勝負する村上らしさは今年も健在だけに、期待が高まってしまう。

<関連記事はこちら>
◆村上頌樹(阪神)が90年の野茂英雄以来のMVP・新人王同時受賞!
◆阪神 二軍有望選手
◆トミー・ジョン手術決断 気になる阪神ドラ1・下村海翔の復帰時期
◆元阪神のセーブ王が四国ILで日本球界復帰!

この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.06

23年三重王者・いなべ総合が初戦で敗れる!9回に逆転満塁弾を許す

2024.07.07

上田西が0封に抑えられて初戦敗退 23年はオリドラ1を擁して甲子園出場

2024.07.07

滋賀大会では日野がサヨナラ勝ち、伊吹はコールド勝ち【2024夏の甲子園】

2024.07.06

MAX153キロ、高校通算39本塁打、偏差値70! 東京の超進学校に現れた“規格外の男”森井翔太郎の「気になる進路」

2024.07.06

高校生ドラフト期待度ランキング10位-1位 ドラフト上位有力“超高校級の逸材”の中から1位に輝いたのは…?【2024夏直前版】

2024.07.05

白山高元監督の“下剋上球児”再現はあるのか!? センバツ1勝の宇治山田商、2年生集団で東海大会準優勝の菰野など各ブロックの見所を紹介【2024夏・三重大会展望】

2024.07.05

春連覇した加藤学園は悲観達成を狙う! 静岡、日大三島、藤枝明誠、プロ注右腕・小船を擁する知徳らが行く手を阻む!?【2024夏・静岡大会展望】

2024.07.05

静岡大会ではノーシード勢が初戦、常葉大菊川、聖隷クリストファーが開幕6日に登場【2024夏の甲子園】

2024.07.05

三重大会が6日開幕、昨夏代表のいなべ総合が初日に登場【2024夏の甲子園】

2024.07.05

大阪大会は京セラドーム大阪で6日に開幕、大阪桐蔭は14日、履正社は14日に初戦【2024夏の甲子園】

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!