198センチの大型左腕・藤田 琉生投手(東海大相模)は苦しみながらも6回2失点の粘投!バレーボールがルーツの豪快フォームで今年のNo.1左腕へ!【春季関東大会逸材分析】
藤田 琉生(東海大相模)
【トーナメント表】春季関東地区大会 結果一覧
<春季関東大会:東海大相模9-3専大松戸>◇18日◇2回戦◇上毛敷島球場
198センチの大型左腕・藤田 琉生投手(東海大相模)の投球に注目が集まった。最速は144キロを計測したが、6回102球、2奪三振、2失点。圧倒的な投球ではなく、とにかく苦しい投球だった。専大松戸はファールで粘ったり、セーフティで長身の藤田が動きにくい三塁線へ転がしたり、初回から盗塁を仕掛けられたり、自分のリズムで投球ができなかった。
それでも投げ急がず、抑えたのは評価ができる。どのイニングでも140キロ超えのストレートは投げていて、120キロ前半のチェンジアップ、スラーブ気味の110キロ後半のスライダーでカウントを取り、要所では140キロ台のストレートで押す投球を見せていた。これほどの長身左腕であるが、牽制はうまく、バタバタしないのも良い。
「入学当初は全く動けず、今もまだだめですけど、もっとバタバタしていた記憶があります。とにかくその面は鍛えられました」と振り返る。
これほどの長身投手で真上から振り下ろせる投球フォームをしているのは大きな長所。なぜこのフォームができるのか。それはバレーボールが関係している。両親がバレーボール選手だったということもあり、小学校の時からバレーボールをしていた。バレーボールのスパイクを打つ練習を行ったところ、今のフォームが自然とできるようになった。今も投球フォームの修正を行う際にバレーボールを使って投げることもあるようだ。
今年の高校生左腕を見ると、147キロ左腕・洗平 比呂投手(八戸学院光星)、同じく最速147キロ左腕・高橋 幸佑投手(北照)が目立つが、全体的に不足している傾向にあるだけに198センチの大型左腕の藤田は貴重な存在。レベルの高い関東大会で粘り強く試合が作れたのは評価できる。あとは球速・球威をベースアップできれば、高校生No.1左腕と評価される可能性は十分にある。
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