【野球部訪問】鳥栖工は「練習の虫」のキャプテンの元で2年連続聖地を目指す
天本 陽晴(鳥栖工)
昨夏の甲子園に初出場し、初戦では富山商相手にタイブレークの末、12回サヨナラで競り勝ち、初勝利をあげた鳥栖工。2年連続で甲子園出場を狙う鳥栖工の今年の戦力に迫る。
今年の鳥栖工には、昨夏、1年生ながら甲子園のマウンドに上がり鮮烈デビューをはたしたエース松延 響(2年)がいる。そして精神的な柱は主将の天本 陽晴(3年)だろう。
天本は、甲子園で2023年のU-18侍ジャパンに選出された安田 虎汰郎(日大三-早稲田大)と対戦するなど好投手との対戦経験もある。天本の実戦経験はチームに無形の強さをもたらすに違いない。そんな天本の強みは『勝負強さ』だ。大坪慎一監督は「チームにも『天本に回せ』みたいな雰囲気がある」と天本に絶大な信頼を寄せる。エース松延も「ここぞというチャンスで打ってくれるんで、頼れるキャプテンです」と話す。
そんな信頼の裏にあるのは天本の日々の取り組みにある。
「天本は、昼休みも練習している。いつ弁当食ってんのかなと思うんですけど、それぐらい本気で取り組んでいます。本当、リーダーですよ」と大坪監督は笑いながら話してくれた。昼休みの練習への取り組みは、天本が高校一年時より取り組んでいることだ。今では天本の呼びかけの下、約半数の3年生部員が天本と一緒に自主練を行っている。まさに背中で引っ張るキャプテンである。
打の中心は、この天本とファーストの松永 大和だ。松永は怪我で1年、2年時に夏の大会に出場できなかっただけにこの夏にかける思いは人一倍強いだ。天本、松永を中心に、3年の原田 晄希、2年の佐々木 基騎と力のある選手が揃う。そして、チームに新風を吹き込んでいるのが、1年生の多良 悠来と大坪 和心だ。打力のある選手が入部したことで、チームに厚みが出てきた。
チームの精神的な柱・天本と2年生の絶対的エース松延を中心に守りからリズムを作り、攻撃に繋げていく。2年連続甲子園出場に向け鳥栖工の挑戦が始まる。
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