香川では昨夏甲子園Vバッテリーが見られるか!? 徳島では高校日本代表候補・吉岡暖擁する阿南光が大阪桐蔭に挑む!【香川・徳島高野連招待試合見所】
6月8日(土)・9日(日)の両日、四国の地が高校野球に染まる。香川県では昨夏甲子園で107年ぶり2度目の頂点に立った慶應義塾(神奈川)をレクザムスタジアム(香川県高松市)、徳島県では春4度・夏5度の全国制覇を誇る大阪桐蔭(大阪)をJAアグリあなんスタジアム(徳島県阿南市)に招き、高野連招待試合が行われる。
まさに「東西の横綱」といってよい両校に対し、香川・徳島両県を代表して戦う4校がどのような闘いを見せてくれるのか?ここでは香川・徳島の2コーナーに分けて展望していきたい。
<香川県>開催地:レクザムスタジアム(香川県高松市)
6月8日(土)
09:30 慶應義塾vs高松商(春季県大会優勝・四国大会優勝)
6月9日(日)
09:00 慶應義塾vs尽誠学園(春季県大会準優勝・四国大会準優勝)
2005年5月に広島商を第1回招待校とし、2010年からはコロナ禍の2020・2021年を除いて毎年春季四国大会後に開催されている「香川県高野連招待試合」。春の神奈川県大会はベスト8に終わったもののエース・小宅 雅己投手(2年)、加藤 右悟(3年)捕手の甲子園Vバッテリーが残る慶應義塾を初招待して迎える今大会では、春季香川県大会の4強である高松商、尽誠学園、英明、志度が対戦する。
春の四国大会王者である高松商は佐藤 晋平投手(3年)、左腕・大森 健太郎投手(3年)、行梅 直哉投手(2年)、末包 旬希投手(2年)の4人が最速140キロを超える豪華投手陣を形成し、スイングの強い橋本 琉稀斗外野手(3年)を主軸に据えるバランスのよい打線で慶應義塾に立ちはだかる。
他にも英明は制球力とスライダーがキレる清家 準投手(3年)、尽誠学園は木製バットを自在に使いこなす二塁手・岩橋 修太内野手(3年)が主将としてチームをまとめ、志度も昨年春の香川県高野連招待試合で日大三(西東京)を破る勝負強さを備える。夏の聖地帰還を期す慶應義塾にとっても、浅野 翔吾外野手(高松商-巨人・22年ドラフト1位)を擁した高松商以来、3年ぶりの甲子園8強以上を目指す香川県勢にとっても格好の腕試しとなることは間違いない。
過去には侍ジャパンWBC優勝メンバーの高橋 奎二投手(龍谷大平安-東京ヤクルト・09年ドラフト3位)や、高校野球界を沸かせた清宮 幸太郎内野手(早稲田実-日本ハム・17年ドラフト1位)、根尾 昂投手(大阪桐蔭-中日・18年ドラフト1位)など、後にNPBに進んだ選手も数多く出場。今年も未来のスター候補選手が出場する4試合をぜひ目撃してほしい。
<徳島県>開催地:JAアグリあなんスタジアム(徳島県阿南市)
6月8日(土)
15:30 大阪桐蔭vs阿南光(センバツ8強・春季四国大会ベスト4)
6月9日(日)
12:30 大阪桐蔭vs阿南光(センバツ8強・春季四国大会ベスト4)
2021年、一度は阿南市などの協力を得て初開催が決まりながらコロナ禍により中止となった大阪桐蔭を招いての徳島県高野連招待試合が3年越しに実現。その翌年から天理(奈良)、広陵(広島)を招待し実績と経験を積み重ねてきた富岡西、阿南高専、阿南光の阿南市内3校が最速154キロ右腕・平嶋 桂知投手(3年)、境 亮陽外野手(3年)、吉田 翔輝外野手(3年)の侍ジャパン高校日本代表候補3名を抱えるスター軍団にどう立ち向かうかが注目される。
ただ、このチームは全くビッグネームには臆さない。センバツで初のベスト8に躍進した阿南光だ。侍ジャパン高校日本代表でも主力の期待がかかる最速146キロ右腕・吉岡 暖投手(3年)、吉岡と共にドラフト候補にあがる左スラッガー・福田 修盛外野手(3年)をはじめとした、強力な布陣で挑む。大阪桐蔭との対戦は全国レベルの好勝負となることは必至だ。
他にも富岡西には最速140キロ左腕の芝山 亮投手(3年)、徳島北にはいずれも最速140キロを超えてくる主将の日下 誠士投手(3年)、赤澤 悠哉投手(2年)の右2枚看板が西の横綱に挑む。
春の大阪府大会準々決勝で大阪学院大高に1対2。春季近畿大会の連続出場が「3」で途切れ、2年ぶり13回目の夏甲子園出場へ再度チーム力を上げる時期となった大阪桐蔭にとっても、今回の招待試合は落とせないところ。今年、来年のドラフト候補生たちが勢ぞろいする意味においても、JAアグリあなんスタジアムでの4試合は要必見だ。