試合レポート

同級生は”中日が誇る守備の達人”、佛教大大型右腕が8回一死まで無安打の快投!【全日本大学野球選手権】

2024.06.11


8回1安打無失点の好投を見せた田中航大(佛教大)

安定感のある戦いで京滋大学野球連盟代表となった佛教大。マウンドに登ったのは、先発の田中 航大(4年=近江)だった。変則気味のフォームから、打たせて取る投球でゴロの山を築いていく。高校時代、龍空(中日)とともに滋賀独自大会優勝に貢献した大型右腕で、この1年で大きく伸びた。
「初めは雰囲気や応援に圧倒されていた部分がありました」と5回まで6四死球と制球に苦しみながらも相手に的を絞らせない投球で8回二死まで無安打無得点投球を続ける。

ノーヒットノーランまであとアウト4つとなったところで、四国学院大の1番・田口 史樹(4年=鳴門)に右前安打を打たれて記録達成とはならなかったが、「ノーヒットノーランはあまり意識していなかったので、チームが勝つことと自分のピッチングだけ意識していました」と気持ちを切り替え、後続を断ち切った。

田中は8回を投げて1安打6四死球3奪三振で無失点の快投で降板。9回は2番手の本格派右腕・合木 凜太郎(3年=高田商)が三者凡退で試合を締めくくり、5対0で勝利した。リーグ戦に続き、高い投手力を発揮した佛教大。次の相手は攻撃力の高い上武大との対戦となるが、今年の投手陣の力量が試される試合になる。

<関連記事>
◆高校時代、クラブチームでプレーした152キロ左腕が5回7奪三振の快投!大学日本代表候補たちが選手権で躍動【大学野球選手権】
◆【一覧】全日本大学選手権 出場校一覧
◆【一覧】大学選手権注目選手リスト
◆【一覧】侍ジャパン大学代表 選考合宿 参加メンバー
◆全日本大学選手権 注目選手紹介・投手編
◆全日本大学選手権 注目選手紹介・野手編
◆”広陵のボンズ”真鍋慧ら甲子園のヒーローが神宮で暴れまわる!【大学選手権注目ルーキーリスト】

この記事の執筆者: 馬場 遼

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.06

23年三重王者・いなべ総合が初戦で敗れる!9回に逆転満塁弾を許す

2024.07.06

MAX153キロ、高校通算39本塁打、偏差値70! 東京の超進学校に現れた“規格外の男”森井翔太郎の「気になる進路」

2024.07.06

高校生ドラフト期待度ランキング10位-1位 ドラフト上位有力“超高校級の逸材”の中から1位に輝いたのは…?【2024夏直前版】

2024.07.06

【7日登場の逸材たち】超進学校・桐朋の二刀流が登場!横浜隼人の149キロ右腕、名門・県立岐阜商の149キロ右腕などプロ注目選手が続々初戦を迎える

2024.07.06

福岡大会ではシード校が明暗!大牟田、九産大九産が敗退、福岡大大濠、東海大福岡、春日、鞍手は勝利

2024.07.05

白山高元監督の“下剋上球児”再現はあるのか!? センバツ1勝の宇治山田商、2年生集団で東海大会準優勝の菰野など各ブロックの見所を紹介【2024夏・三重大会展望】

2024.07.05

春連覇した加藤学園は悲観達成を狙う! 静岡、日大三島、藤枝明誠、プロ注右腕・小船を擁する知徳らが行く手を阻む!?【2024夏・静岡大会展望】

2024.07.05

三重大会が6日開幕、昨夏代表のいなべ総合が初日に登場【2024夏の甲子園】

2024.07.05

静岡大会ではノーシード勢が初戦、常葉大菊川、聖隷クリストファーが開幕6日に登場【2024夏の甲子園】

2024.07.05

大阪大会は京セラドーム大阪で6日に開幕、大阪桐蔭は14日、履正社は14日に初戦【2024夏の甲子園】

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】