News

「つねにNPBの二軍を倒すチームに」四国IL・徳島の“三冠王キャプテン”が明かすチームが勝ち続ける理由

2024.06.14


主将の寺岡 丈翔外野手(東福岡-福岡大学=2年目)

四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスは12日、高知ファイティングドッグスとのリーグ戦最終カードを2連勝で飾り、史上最高勝率となる.774で前期リーグ戦優勝を決めた。

指揮を執る岡本 哲司監督は、「寺岡 丈翔外野手(東福岡-福岡大=2年目)を中心とした野手の組み合わせがよかった。ゲームの度に修正や成長していた」と優勝の要因を語っている。

寺岡は今年度から主将も務め、6本塁打、43打点、14盗塁で3冠を達成。打率もリーグ3位の.378と高い数字を残しており、結果でチームを牽引してきた。前期MVPとして指揮官も名前を挙げた主将は、「今年はとにかく点を取って、ピッチャーが粘るチーム」と、投手陣の支えにも感謝を示している。

実際に石川 槙貴投手(鹿児島城西-九州共立大=3年目)が防御率1.31で5勝をあげて前期リーグ2冠。最速154キロを計測した杉本 幸基投手(大垣日大-日本大=2年目)と、韓国プロ野球SSGランダ―スに電撃移籍を果たし、初勝利も挙げた白川 恵翔投手(池田=5年目)が4勝タイで並んでいる状況だ。さらには、最速155キロ右腕・川口 冬弥投手(東海大菅生-城西国際大-ハナマウイ=1年目)も1位タイの6セーブを挙げるなど、徳島投手陣が軒並みタイトルに絡む活躍で勝利を積み重ねてきた。

昨年は阪神にドラフト2位で指名された椎葉 剛投手(島原中央-ミキハウス)を筆頭に6選手をNPBに輩出。同じくDeNAに6位指名を受けた井上 絢登内野手(久留米商-福岡大)も、「徳島でトップ3に入れば、NPBに行ける」と語るほど、熱視線が送られる存在だ。今季も新加入の工藤 泰成投手(明桜-平成国際大=1年目)が150キロを連発し、最速156キロを投げ込むなど、実力を持った選手が続々と加入している。レベルの高い選手が集まっているが、「自分達の目標はNPBなので、常にNPBの2軍を倒すチームになることをイメージしてやっている。常に高いところを目指しているからこそ、チームが高い意識で臨めているので、いい結果に繋がっていると思います」と、寺岡主将は言う。能力だけでない、意識の高さにもチームが勝ち続ける秘訣が見えてくる。

<関連記事はこちら>
◇甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表の進路は?
◇阪神ドラ2椎葉・DeNAドラ5井上らに独占インタビュー!
◇韓国プロ野球界が四国IL・徳島の154キロ右腕を緊急補強!ドラフト6人同時指名達成の球団が世界から熱視線!
◇韓国プロ野球電撃移籍の四国IL・徳島の投手が初登板初勝利の快挙!
◇高卒ルーキーがソフトバンク相手に躍動!四国IL・徳島期待の新人が続々デビュー!
◇四国IL・徳島が前期優勝!指揮官が選ぶ投打のMVPは?!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.22

【鹿児島】神村学園は鹿児島商と沖永良部の勝者と対戦、鹿児島実は大島と初戦で対戦<夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.22

【岐阜】県立岐阜商は高山西と対戦、同ブロックに中京<2024夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.22

【愛媛】23日に抽選会!名門・松山商が1歩リード、済美、今治西が追う展開か<夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.18

今夏埼玉の注目野手18人! ドラフト1位級の花咲徳栄スラッガーを筆頭に浦和学院・昌平らに大型選手が揃う【埼玉注目野手リスト】

2024.06.18

昨夏甲子園出場の東海大星翔進路紹介!遊撃手は阪神、エースは専修大、主将はレギュラーとして大学選手権出場!

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.06.21

なぜ高校野球の新たなリーグ戦は拡大し続けているのか?『チームのために個人がいる』ではなく『個人の成長のためにチームがある』~野球指導者・阪長友仁のビジョン後編~【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.7】

2024.06.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在41地区が決定、長崎、高知、新潟、大分などでシードが決まる〈6月10日〉

2024.05.25

首都2部優勝の武蔵大の新入生に浦和学院の大型左腕、左の強打者、昌平の主軸打者など埼玉の強豪校の逸材が入部!

2024.05.24

春季近畿大会注目選手17人! 智辯和歌山の大型右腕、大阪学院大高の全国トップレベル遊撃手、天理のスラッガーコンビら逸材がこぞって出場!