6月の一大イベント「大学日本代表候補合宿」はプロへの登竜門! 昨年は15人がドラフト指名、今永も佐藤輝も牧もこの合宿で大きくなった【主筆・河嶋宗一コラム『グラカン』vol.25】
大学時代の常廣 羽也斗投手(青山学院大)、細野 晴希投手(東洋大)
皆さん、こんにちは!! 『高校野球ドットコム』の河嶋です!
6月22日から沖縄、北海道の各支部で夏の甲子園に向けての地方大会がスタートしました。同時に野球ファンから注目されているイベントがあります。それが大学日本代表候補合宿です。毎年6月に開催されるこの合宿は全国の各大学連盟が推薦選手を提出し、そこから代表首脳陣が選んだ選手と大学選手権で活躍した追加招集をあわせて45名が参加します。
毎年、平塚球場で開催されますが、年々、訪れるファンが多くなっており、ドラフトファンにとっては一大イベントとなりました。今回は候補合宿の魅力、この合宿に参加した経験のあるプロ野球選手の活躍を振り返っていきたいと思います。
去年は7人のドラ1を輩出
なぜここまでドラフトファンから注目されるようになったのかといえば、代表→ドラフト指名につながった選手が多いからでしょう。
たとえば昨年の代表選手からドラフト指名15人を輩出しました。そのうち1位が7人も誕生しました。
1位指名:7人
下村 海翔投手(青山学院大)→阪神1位
常廣 羽也斗投手(青山学院大)→広島1位
草加 勝投手(亜細亜大)→中日1位
武内 夏暉投手(國學院大)→西武1位
古謝 樹投手(桐蔭横浜大)→楽天1位
細野 晴希投手(東洋大)→日本ハム1位
上田 希由翔内野手(明治大)→ロッテ1位
過去にも阪神の主砲・佐藤 輝明内野手、DeNAの牧 秀悟内野手、巨人のエース・菅野 智之投手など大卒から一流へ成長した選手たちのおおくが候補合宿に参加し、代表になっています。
この合宿の注目は紅白戦でしょう。
投手、野手の世代トップとも呼べる選手が参加するので、スカウトたちも相対的な評価がしやすいのです。投手は1、2イニングを投げ、全力投球をして、己の投球スタイルをすべて引き出します。打者はそういったボールを打たないといけません。どちらかというと投手有利になりますが、その中で足跡を残した選手は代表となっています。
大学日本代表候補合宿はプロになるための登竜門といえます。今回はそんな合宿で印象に残った選手たちを振り返っていきたいと思います。