北海道で本塁打が半減! 札幌支部では3分の1以下に……新基準バットの影響か、それとも【2024夏の甲子園】
ミズノから販売されている新基準バット
2024年の第106回全国高校野球選手権、南北北海道大会の出場校が出揃った。南北海道が11日、北北海道は13日に開幕し、夏甲子園出場をかけた戦いが行われる。
各支部予選では今年も接戦あり、大差のつくゲームありと、試合結果は多彩にわたったが、気になったことがあり、調べてみた。
支部予選の本塁打数だ。
飛ばないとされる新基準バットが使用される最初の夏の大会。初めて採用された今センバツでも本塁打は減っていたが、この北海道の支部予選でも本塁打数は減っていた。
昨年と今年の比較をした各支部の本塁打数の内訳は以下の通り。
<南北海道>37→10
札幌 30→5
室蘭 2→2
函館 0→2
小樽 5→1
<北北海道>15→14
空知 8→5
旭川 1→3
名寄 1→0
北見 1→3
十勝 4→2
釧根 0→1
北北海道は15本から14本とあまり変わってなかったが、南北海道では37本から10本と激減した。南北合わせても52本から24本と半減した形となった。
特に札幌支部で大幅に減少した。投手力の底上げもあったかもしれないが、ほぼ試合数が変わらないなか、ここまで本塁打が減るとは想像もつかなかった。
現在、沖縄、福岡、愛知で大会がスタートしている。今後、6日からは全国各地で本格的に開幕していく。北海道の結果は、やはり「トレンド」になっていくのだろうか。
例年、打撃戦が繰り広げられるのが夏の特徴ではあるが、今年は夏の戦い方も変わっていくかもしれない。
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