【ドラフト】高校N0.1捕手・堀 柊那捕手(報徳学園)がプロで生き残る方法は「堅守」にある!
今年の高校生を代表するキャッチャーとして注目されているのが、報徳学園の堀 柊那捕手だ。
センバツでは2年生中心の投手陣を牽引し、準優勝。二塁送球1.8秒台のスローイングで相手の機動力を阻止した強肩も見事だった。名門・報徳学園の3番を任されていたが、「俊足の守備型捕手」として評価したい。
特徴は強肩と、投手に寄り添う献身的な姿勢だ。
センバツでは2年生投手たちに積極的に声掛けし、持ち味を引き出そうとする姿が目立った。センバツ後に行われたU-18一次候補の合宿でも同様。自チームでなくとも、彼の持ち味は発揮されていた。歓声やブラバンがない球場には、堀の投手を鼓舞する声が響き渡っていたのだ。こういった力量は今年の高校生ではNO.1だといえる。
また、盗塁を果敢に仕掛けるなど、俊足ぶりも見逃せない。
課題となるのは打撃。木製バットだと捉えた打球が若干弱い。打撃フォームをみると、やや手打ち気味で、下半身の回転、インパクト時の押し込みがまだ弱いようだ。ドラフト直前では大きく変わっている可能性はあるが、木製バットへの対応に相当時間がかかるタイプではないか。
阪神が梅野 隆太郎、坂本 誠志郎の後釜に狙っている、との報道もあったとおり、堀の本指名は有望である。スムーズに成長ができれば、「強肩堅守の捕手」として、高卒4年目ぐらいから一軍で100試合前後の出場が期待できる選手だろう。まずプロでは、一流投手のボールをしっかりと捕球できるキャッチング技術を磨くべきだ。その上で「足が速くて思いのほか打てる捕手」となるべく、木製バットで強打を発揮できる技術を身につけることが課題になる。