二松学舎大附ではカブス鈴木、日大三では広島・坂倉らが活躍
高校時代の鈴木 誠也(二松学舎大附)
第104回全国高校野球選手権大会(甲子園)は仙台育英(宮城)の優勝で幕を閉じた。東北勢として春夏通じて初めての優勝でもあり、大きな話題を呼んだ。
また、個人でも浅野翔吾外野手(高松商3年)や山田陽翔投手(近江3年)といったプロ志望届を出せば、今秋のドラフト会議でも目玉となりそうな選手はいた。
今大会に出場した49校のOBで、2022年シーズンも現役のNPBおよびMLBプレーヤーはどれだけいるのだろうか。地域ごとに確認してみたい。
東京都からは二松学舎大附(東東京)と日大三(西東京)の2校が出場した。
二松学舎大附(東東京)のOBを見ると、今シーズンからMLBカブスで活躍する鈴木誠也外野手(2012年広島2位)をはじめ4人が活躍している。
鈴木は開幕直後こそ好調だったものの徐々に低迷。負傷による離脱期間もあり、8月30日(現地時間)現在で88試合、打率.252、10本塁打、40打点は、やや物足りなさが残る。これから、どれだけ成績を上げることができるか。
NPBでは大江竜聖投手(2016年巨人6位)が3試合に登板し防御率1.69の成績を残していたものの5月6日を最後に1軍での登板はない。2軍では、ここまで29試合の登板で防御率3.09とまずまずの内容。シーズン最終盤に1軍再昇格を目指す。
秋広優人内野手(2020年巨人5位)と秋山正雲投手(2021年ロッテ4位)の両名は1軍出場がない。
日大三では坂倉将吾捕手(2016年広島4位)がチームを引っ張っている。捕手登録だが今シーズンは主に三塁として起用され、すでに規定打席にも到達。打率.289、12本塁打の成績を残している。
その他では山崎福也投手(明治大→2014年オリックス1位)が21試合の登板で4勝7敗、防御率3.40の成績。先発ローテーションを任されていたが、後半戦に入ってからは中継ぎでの起用も増えてきた。8月24日の日本ハム戦では2番手で2回無失点と好投。今シーズン4勝目を挙げた。
その他の選手はここまで目立った成績を残すことができていない。シーズンは残り20試合ほどだが、最後に1軍で結果を残したいところ。
<現役NPB・MLBプレーヤー>
・二松学舎大附(東東京)
鈴木誠也(2012年広島2位)
大江竜聖(2016年巨人6位)
秋広優人(2020年巨人5位)
秋山正雲(2021年ロッテ4位)
・日大三(西東京)
吉田裕太(立正大→2013年ロッテ2位)
山崎福也(明治大→2014年オリックス1位)
髙山俊(明治大→2015年阪神1位)
横尾俊建(慶応大→2015年日本ハム6位)
坂倉将吾(2016年広島4位)
桜井周斗(2017年DeNA5位)
伊藤裕季也(立正大→2018年DeNA2位)
井上広輝(2019年西武6位)
※NPBの数字は2022年8月29日終了時点
(記事=勝田 聡)