試合レポート

天理vs奈良高専

2010.04.23

2010年04月24日 橿原市民球場

天理vs奈良高専

2010年春の大会 奈良県春季大会 2回戦

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天理がコールドで初戦突!

 天理が森川監督の復帰戦を白星で飾った。

 11-1の圧勝。
もともと持っていた打線の破壊力がそのまま出ての復帰星に森川監督は「打線についてはそれほど気にかけていない」と喜ぶ風はない。むしろ、「心の問題」とチームの課題を挙げる。

 たとえば、きょう、先発マウンドに立った岡田は、練習試合ではいいピッチングを見せていたが、不安定だった。先制点を取られたからではなく、慎重にコースを突きすぎて、カウントを悪くし、リズムが取れなかったのだ。試合中、森川監督は「何を気にしているんや。気持ちをしっかり持ってやったらいい」とジェスチャー。その後から、岡田は本来のピッチングを取り戻したが、森川監督がいかに心の持ち方を大切にしているか見て取れる。ただ、それは岡田だけの問題ではない。
 「バッティングは、いいものがあるから、そんなに心配していないんだけどね、心の問題だよ。打てばなんとかなると思っているから、そこが大きな問題。野球の怖さをまだ感じてない。まだ甘さがある」

 センバツ初戦敗退の屈辱から、練習に身が入って見せつけたポテンシャルの高さ。圧勝という試合の中、指揮官がみたのは技術よりも心の強さ。復帰した森川監督のもと、タレント集団は最後の夏をどんな心で迎えられるのだろう。4季連続出場のカギはそこにある。

(文=氏原英明

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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