試合レポート

千葉北vs明聖

2023.04.10

昨秋から急成長!千葉北の136キロ右腕が5回無失点!

千葉北vs明聖 | 高校野球ドットコム
千葉北先発・武田悠介

<春季高校野球千葉県大会地区予選:千葉北10ー0明聖(5回コールド)>◇12日◇第1地区代表決定戦◇千葉県総合SC

 第1地区の代表決定戦3試合が行われ、第1試合は千葉北が5回コールド勝ちを収めた。

 千葉北は1回表、5番・国府田 純平捕手(3年)の犠飛で1点を先制。さらに3回表の第2打席でも国府田は適時打を放ち、2点目を入れる。そして武田 悠介投手(3年)の犠飛で3点目を入れ、5回表にも武田が適時打をマーク。さらに2つの押し出しがあり、2死満塁から3番・大枝 陽佑内野手(3年)の走者一掃の三塁打や、敵失で10対0と大きく点差を広げる。

 エースの武田が明聖打線を5回無失点に抑え、5回コールド勝ちを決め、県大会出場を決めた。

 千葉北の先発・武田の成長が著しい。昨秋の県大会では専大松戸に敗れたものの、コールドを許さなかった右腕。当時は常時125キロ〜130キロだったが、一冬越えて、好投手として期待できるほどの成長を見せていた。

 しなやかなフォームから繰り出される速球は常時120キロ後半〜135キロを計測。大会初戦では最速136キロを計測した。

 昨秋では数球ぐらいだった130キロ超えが、当たり前のように計測している。体も大きくなり、110キロ後半のスライダーと120キロ前半のカットボールの精度も高い。

 この冬は球速アップをテーマに取り組んできたという。

 「ストレートは最速140キロの到達を目標にしていて、冬場はトレーニングに励んできました。チームには球速を測れる機械がないので、こうしたスピードガンのある球場でしか、自分の球速がわからないので速くなって良かったです」と笑顔を見せた。

 きっかけになったのは昨秋の専大松戸戦。敗れはしたが、球速が出る千葉県野球場が会場だった。自分の球速が分かったこともあり、ウエートトレーニング、体幹トレーニングに励んだ。身長179センチで、体重も60キロから69キロまで増量した。

 スプリット、カットボールも習得した。この日はかなりの強風でカーブの制御ができなかったため、直球、カットボール、スライダーを中心に組み立てる投球に切り替え5回無失点の結果につなげた。

 県大会では「ベスト16入りを果たして、シード獲得したいです」と意気込んだ武田。地区予選よりも多くの人が注目する県大会で快投できるか。

(記事=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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