兵庫県立小野高等学校(兵庫)
3年生集合写真(小野高等学校)
堅実な守備、積極的な走塁を!
兵庫県の県立兵庫小野高校は1年生18人、2年生15人、3年生19人の部員数52人のチームです。進学校として有名な兵庫小野高校は、毎年、数多くの難関私学、国公立大学の合格者を出しており、野球部OBでは、清水 誉選手(阪神)が有名です。そんな野球部は他の部活と兼用してグラウンドを使用しているため、平日は内野部分を使い、練習時間は2時間~3時間と限られた環境で練習を行っています。そこで選手たちはバント処理のミスで失点をしないために投内連係が繰り返し行われ、工夫しながら練習が行われています。
今年のチームについて「堅実な守備、積極的な走塁、ロースコアで競り合うことが持ち味です。力がないと新チーム結成当初から監督に言われてきましたが、秋・春と1勝ずつあげ、春の予選では3試合で2失点と持ち味を発揮することが出来たことが大きな自信となりました」と主将の臼杵 義之選手は語ってくれました。
また、このチームのキーマンについて伺ったところ、俊足で長打力を兼ね備えつつ小技もできて、春季大会では1番を打った後藤 僚太、2年生ながら抜群のセンスでエースとしてチームを引っ張る竹内 康介、長打力があり内野をまとめる内藤 大地の三選手をあげてくれました。臼杵主将は「体格が良く、左腕から角度あるストレートとスライダーが持ち味の片岡 俊貴、高校から投手を始め、投手陣の柱として成長した川村 祥史、逆方向にも強い打球が打てる木村 大地にこの夏は期待しています」と語ってくれました。竹内選手は明石商戦では吉高壮投手(インタビュー)から二塁打を放ち、さらに投球でもキレのある速球を投げ込む投手です。片岡投手は、他校の指導者からも警戒されている左腕で、ぜひ注目していただきたい投手です。
兵庫小野高校は春の県大会2回戦では強豪・明石商に敗れはしたものの、レベルの高い相手に対してどう守りどう打つかを考え、全員がコンパクトなスイングを心掛けるようチーム全体が成長し、次はどんな相手であろうが打ち負けないようにしたいと、夏までにさらなるパワーアップ、チームメイトと1つでも長く試合ができることを目指し練習に励んでいます。
[page_break:全員で笑って終われる夏に!]全員で笑って終われる夏に!
臼杵義之選手(小野高等学校)
ここからは、臼杵主将に加え、この夏注目の木村選手にもお話を伺いたいと思います。
Q. 高校野球のどんなところが好きですか?
臼杵 義之(以下「臼杵」):負けたら終わりという緊張感の中で全員で野球に対して必死に取り組めるところです。
木村 大地(以下「木村」):プロと違い1試合で高校野球は終わってしまうので、1試合にかける気持ちが強いところです。
Q. 最後の夏までにこの高校と対戦してみたいというチームはどこですか?
臼杵:秋と春の県大会で負けてしまった兵庫市川と明石商にもう一度チャレンジして勝ちたいです。
木村:報徳学園です。自分の中で兵庫県ナンバーワンだと思います。
Q. 応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください!
粘り強く戦えることがこのチームの強み
■北垣 賢高監督に質問!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなチームを作り上げてきましたでしょうか。
旧チームの主力が抜け、ゼロからのスタートとなった今年のチームは、力がなく練習試合でも苦戦が続きました。しかし投手の成長とともにチームも少しづつ成長を遂げ、秋・春ともに県大会に出場することができました。真面目で地味なことを嫌がらずコツコツと積み上げてきたチームなので、少々の事では崩れず粘り強く戦えることがこのチームの強みだと考えています。
Q. 最後の夏に燃える3年生、また1・2年生へメッセージをお願いします。
おとなしい性格の者が多い3年生ですが、掃除やグラウンド整備など細かいことも手を抜かず行うことができ、野球だけでなく人間的にも非常に大きく成長したのではないでしょうか。最後の夏は結果を恐れることなく3年間の取り組みを存分にグラウンドで発揮してほしいです。また、メンバーから外れてもチームのために力を発揮してくれる3年生の背中を1・2年生はしっかりと見て、兵庫小野高校野球部のさらなる成長につなげていって欲しいですね。
小野高校野球部の皆さん、ありがとうございました!