News

怪力、強肩、お茶目なキャラクター。支配下登録候補・モタ(巨人)のサクセスストーリーが見逃せない!

2020.02.26

怪力、強肩、お茶目なキャラクター。支配下登録候補・モタ(巨人)のサクセスストーリーが見逃せない! | 高校野球ドットコム
キャンプで急成長を見せているモタ(巨人)

 プロ野球のキャンプ時は活躍している現役の一流選手やゴールデンルーキーに注目が集まるが、実力やキャラクターの良さで見逃せない選手が急浮上する。

 それが巨人の育成選手のイスラエル・モタ(ベセル高出身)だ。18歳だった2013年からワシントン・ナショナルのルーキーリーグでプレー。主にルーキーリーグ、シングルAでプレーし、2014年にはルーキーリーグで打率.310、8本塁打、47打点の好成績を残し、2017年はわずか5試合ながらシングルAでプレーしていた。

 2019年から巨人の育成選手として入団。1年目は二軍出場がなく、三軍で22試合に出場し、1本塁打6打点、打率.313だった。この時点で、支配下登録候補になるとは想像できないだろう。

 だがモタはこのキャンプで急成長。紅白戦でアピールに成功し、2月9日、一軍昇格。2月19日の中日との練習試合では適時三塁打、2月22日の北海道日本ハムとのオープン戦では本塁打含む3安打猛打賞。そのホームランもフォークを拾ってレフトスタンドへ運んだ怪力ぶり。トップをとったとき、捻りをうまく使い、効率的なスイングを見せるモタの打撃技術は育成選手のレベルをゆうに超えている。

また北海道日本ハムでは惜しくも捕殺にならなかったが、抜群の強肩を披露した。

 支配下登録も現実味帯びているモタ。魅力は怪力ぶりがうかがえるパワー、レーザービームと形容できる強肩だけではなく、お茶目な人柄だ。阿部慎之助二軍監督とチームメイトとのやり取りを見てもお調子者だというのが分かる。それでも野球となれば目の色を変えて取り組み、周囲を驚かせるプレーを見せる。

 ブレイク寸前の選手のサクセスストーリーを見るほど楽しみなものはなく、それは日本人も、外国人も関係ない。

 巨人のキャンプMVPのモタ。MLBではシングルA止まりだったが、もしNPBで支配下登録、レギュラーと階段を上っていけば、まさにドリームである。

 そんな青写真を実現できるか、モタのストーリーが見逃せない。

関連記事
高田萌生(創志学園出身)が快投!2020年は「育成の巨人」を証明できるか?
戸郷翔征(巨人)、高校時代に続き根尾昂(中日)を空振り三振に打ち取り、勝負を制す!
メジャー流“黒い棒”を導入の巨人・後藤孝志コーチ かつては東海大でも「おもしろ器具」を導入していた

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.05

白山高元監督の“下剋上球児”再現はあるのか!? センバツ1勝の宇治山田商、2年生集団で東海大会準優勝の菰野など各ブロックの見所を紹介【2024夏・三重大会展望】

2024.07.05

春連覇した加藤学園は悲観達成を狙う! 静岡、日大三島、藤枝明誠、プロ注右腕・小船を擁する知徳らが行く手を阻む!?【2024夏・静岡大会展望】

2024.07.05

静岡大会ではノーシード勢が初戦、常葉大菊川、聖隷クリストファーが開幕6日に登場【2024夏の甲子園】

2024.07.05

大阪大会は京セラドーム大阪で6日に開幕、大阪桐蔭は14日、履正社は14日に初戦【2024夏の甲子園】

2024.07.05

三重大会が6日開幕、昨夏代表のいなべ総合が初日に登場【2024夏の甲子園】

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.30

突然の病で右半身が麻痺した「天才野球少年」が迎える最後の夏 あきらめなかった甲子園出場の夢、「代打の一打席でもいいから……」

2024.07.05

白山高元監督の“下剋上球児”再現はあるのか!? センバツ1勝の宇治山田商、2年生集団で東海大会準優勝の菰野など各ブロックの見所を紹介【2024夏・三重大会展望】

2024.06.30

【夏の甲子園・四国地区好カード一覧】いきなりビッグ右腕対決!?徳島では阿南光と生光学園が2回戦で対戦か!?

2024.06.30

北照が9年連続48回目の南北海道大会に進出【2024夏の甲子園】

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!