神戸国際大附vs明石商
夏準々決勝のリ・マッチ
延長11回 神戸国際大附属が犠牲フライでサヨナラ勝ち
神戸国際大附と明石商。夏準々決勝で対決した両校の再戦は、8回に明石商が同点に追いついて延長にもつれこんだ。
11回裏、2番・後藤 貴大(2年)のヒットと四死球で満塁のチャンスを作った神戸国際大附。一死となって代打で起用された北山 凌大(2年)がセンターへ犠牲フライを放ち、後藤が生還。サヨナラゲームで夏に敗れた明石商にリベンジを果たした。
試合後、「疲れました。お互いが凌ぎ合う良いゲームができた。力がつくと思います」とホッとした表情を浮かべた神戸国際大附の青木 尚龍監督。13安打を放ち7四死球をもらうなど攻め立てたが、残塁が15を数えるなど得点に繋げられることが少なかった。それでも4回からリリーフしたエース・黒田 倭人(2年)が3安打1失点と粘りのピッチング。打線では1回に夏も4番を打っていた猪田 和希(2年)が先制のタイムリー二塁打を放つと、以降の打席では警戒されて3四死球。存在感を示した。「試合前から、先輩たちの借りを返したいと言ってました。自分は夏にヒットを打ててなかったので」とリベンジ達成に喜びをみせた。夏は外野を守っていたが、新チームからはキャッチャーに転向し、この日は投手陣を良くリードした。「キャッチャーは守備の要。期待に応えたい」と新ポジションのやりがいを感じているようだ。
一方、敗れた明石商の挾間 善徳監督は、「力の差はあったが(接戦にできたのは)ハマりましたね。ただ黒田投手のあの球(変化球)を振ってしまったのは計算外だった」と振り返った。夏のレギュラーは1人も残っておらず、秋は総入れ替え。県大会前の地区大会では一度敗れた。今大会はパンフレットに載っている選手から6人を登録変更し、1年生を多く起用している。指揮官が話すように、現状では力の差があるように思える。それでも、「これだけ情報をもらって、頭を使えばこういう試合ができる。(選手も)それがわかったと思います。まだ1年生に10人くらい使いたい選手がいるので、これからのメンバーはどうなるかわからない。春、見ていてください」と話し、接戦に持ち込んだことで冬の練習へ向けての手ごたえを感じていた。来春、どんな布陣になっているか楽しみなチームだ。
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