【2015年ドラフト】ドラフト目前!平沢 大河&佐藤 世那、2人の胸中に迫る
左から佐藤 世那、平沢 大河(仙台育英)
■ドラフト目前! 平沢 大河&佐藤 世那、2人の胸中に迫る
今週の木曜日に迫ったドラフト会議。今年の高校野球を盛り上げた仙台育英の平沢 大河と佐藤 世那の2人に、ドラフト前の胸中に迫った。
今夏の甲子園で準優勝、U-18ベースボールワールドカップでもクリーンナップを打った仙台育英・平沢 大河。国体が終わり、「IKUEI」のユニホームを脱いだ。引退した今も、学校が終わると毎日のように練習に励んでいる。
「国体は結果よりも楽しんだ感じです。試合よりも宿舎が楽しかったです。ヒットは3本ですけど、内野安打とポテンヒット。外野に飛びませんでした(笑)。ホームランを狙っていたので、力み過ぎました(笑)」
あとは、自身の進路が決まる10月22日のドラフト会議を迎えるだけ。
「平穏な感じですね。ドキドキ感もありません。どこの球団が指名してくれるのかは分からないので、待つだけですね」
調査書は全12球団から届いた。現在の心境を穏やかに話しつつも、「評価だけが上がっていく感じですね」と自身を取り巻くドラフト戦線には戸惑っている。元々「高校生No.1野手」と評価されていたが、甲子園以降、その評価はグングン上がっていった。「自分、そんなんじゃないですよ」とつぶやいたのは一度や二度ではない。さらに、地元・東北楽天ゴールデンイーグルスは1位指名を明言した。自分の力は自分が一番よく分かっている。上手くいったことばかりではない。まだまだ出来ないこともたくさんある。
「プロに入ったらどうしようって、心配ばかりですよ。不安はあります」
まだ17歳。不安を解消するかのように、バットを振り、打球を追い、仲間と笑い合っている時が一番、楽しそう。運命が分かるまで、あと、4日。
佐藤 世那(仙台育英)
一方、佐藤 世那は、
「不安です。楽しみもありますけど、不安が一番です。本当に指名されるのかなって」と正直な気持ちを語った。
仙台育英・佐藤 世那の評価は難しい。今夏の甲子園でチームを決勝に導き、U-18ベースボールワールドカップではアメリカを完封した(試合レポート)。馬力があり、フォークを操れる技能にも長け、将来性は未知数だ。その一方で、独特の投球フォームなどは意見を分けている。調査書は10球団から届いたが、各球団がどう判断するのか。
引退後、何度か[stadium]楽天Koboスタジアム宮城[/stadium]を訪れ、野球部の仲間とプロ野球を観に行っている。
「あの舞台でやってみたいなと思いますけど、一番は凄いなと感じています。あとは、ストライクゾーンが小さいなと思います(笑)」
練習をしながらも、仲間との時間も大切にしている。今の楽しみは?と聞いてみた。
「みんなといる時はドラフトの不安とか、忘れられるんですけど、1人になると、いろいろと考えちゃいますよね。いろんな人とご飯を食べに行ったりするのが楽しいです」
不安を掻き立てるもう1つの要因が身近にある。
「(平沢)大河が先に指名されると思うので、その後のプレッシャーが……(苦笑)。大河が指名されて1回、盛り上がって……」
いろんな想像が膨らむ。時折、恐怖にも似た不安が押し寄せる。それでも、「4割は楽しみ」と言った。そんな“戦い”もあと4日。佐藤 世那にどんな運命が待ち受けているのか。
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