試合レポート

クラーク記念国際vs立命館慶祥

2022.10.10

クラーク記念国際が決勝進出!秋連覇へあと1勝!

クラーク記念国際vs立命館慶祥 | 高校野球ドットコム
新岡歩輝(クラーク記念国際)

<秋季北海道高校野球大会:クラーク記念国際7-0立命館慶祥(7回コールド)>◇9日◇準決勝◇札幌円山

 打って走って点を取りに行く「キタキツネ打線」を擁する立命館慶祥と、昨年に続く秋季大会連覇を狙うクラーク記念国際の対戦。立命館慶祥はエースの岩渕正晃投手(2年)、クラークもエースの新岡歩輝投手(2年)と共にエースが先発だ。

 試合は3回に動く。クラーク記念国際は3回表、先頭の児玉旭陽外野手(1年)が相手のエラーで出塁すると、1死満塁として3番・新岡が自らを助ける右前適時打で1点を先制。さらに4番・麻原草太捕手(2年)の犠飛、続く中村光琉内野手(2年)の中前適時打などで、この回に4点を先制した。

 クラーク記念国際は5回表に6番・安部政信外野手(2年)の中前適時打で1点、6回表には2死一、二塁から新岡の左適時二塁打でさらに2点を追加。7対0とリードを7点に広げて勝負を決めた。

 一方、立命館慶祥クラーク記念国際・新岡の前に2安打と沈黙。「キタキツネ打線」の大爆発とはならなかった。

 クラーク記念国際の佐々木啓司監督は「ほっとした。(チームを通して、新岡が)良く投げ、(打線も)よく打った。いい形で決勝に臨める」と試合を振り返った。

 先発の新岡は2安打無失点。新岡には「まっすぐで押していけという指示を出していた」とし、「連打を打たれなかった。(新岡の)成長が見えた」と投球を評価したうえで「新岡の球は多彩なので(狙いを)絞りづらい。自分が相手のベンチにいても攻略することが難しいと思う」というほどの投手だとした。

 次は強豪・北海との決勝戦。ただ、佐々木監督は「(決勝は)やってみないと分からない」と慎重だ。「(優勝した)去年は去年。今年は今年だ。下位打線に当たりが出て、(走者が)塁に多く出れば楽しみ」と期待を膨らませていた。

 一方、敗れた立命館慶祥の横山蔵人監督は「今日は打線がどれだけ通用するかと思ったが、完敗です」とお手上げの様子。「(全道大会という)いい場所に出場できたという経験は生かせるだろう。どんな投手相手でも攻略しなければ先に進めない。また来シーズンも頑張りたい」と話した。

(文=小林 英介、写真=松倉 雄太)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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