News

カープ高橋大樹、龍谷大平安時代から今のバッティングフォームはどう変化した?

2018.02.20

カープ高橋大樹、龍谷大平安時代から今のバッティングフォームはどう変化した? | 高校野球ドットコム
高校時代の高橋大樹選手、高校時代は豪快な打撃スタイルが持ち味だった

 広島東洋カープの高橋大樹龍谷大平安出身・6年目)が懸命のアピールを続けている。

 2月12日、紅白戦で豪快なホームラン。そのまま一軍合流すると、2月18日、中日ドラゴンズとの練習試合でも右中間へ適時三塁打を放ち、存在感を示している。

 高橋は鈴木誠也と同じ、2012年ドラフト組。高校時代の実績も、ドラフトの順位も高橋が上だった。

 龍谷大平安時代からスラッガーとして注目された高橋は、2年夏に初めて甲子園出場を果たすと、新湊戦でレフトスタンドへの特大弾を放った。二度目の甲子園となった3年夏の甲子園では2試合で10打数4安打の活躍。甲子園後、大谷翔平藤浪晋太郎とともに、U-18世界野球選手権に出場。木製バットを使用するこの大会で、高橋は日本代表トップとなる打率.455(22打数10安打)、長打率と出塁率を足したOPSでは驚異の1.174を記録し、プロのスカウトの評価を大きく上げた。秋に行われたドラフト会議で広島東洋カープに1位指名を受け、プロの扉を切り開く。

 将来のスラッガー候補として期待された高橋は1年目からファームで61試合に出場。2年目はファームで1年目の2本塁打を大きく上回る11本塁打を放ち、一軍昇格も果たしたが、6打数0安打に終わり、一軍出場は2年目の出場が最後となっている。

 同期入団の鈴木が主力選手として活躍を見せる中、悔しい思いがあっただろう。高橋は高校時代と比べて打撃スタイルを変更した。それはバックスイングに入ったときの動作だ。高校時代の高橋の打撃フォームを見ると、左足を上げてから、バットを頭の後ろまで大きく引いている。

 現在の高橋は、バットを持つ両腕を見るとあまり引かず、耳の後ろ付近まで引くイメージだ。どちらの方がインパクトに入りやすいかといえば、後者の方である。高校時代のフォームは大きく反動を使った力で打球を飛ばしていたが、動きにロスがあり、速球投手に対して振り遅れしやすかった。高橋はプロ6年間で、動作の無駄を省いていきながら、今のフォームを築き上げたのだ。表現すれば、高校時代の高橋は「振り幅が大きく強いスイング」だったが、今では「コンパクト且つ強いスイング」を実現しているのだ。

 高いレベルに適応しようと試行錯誤を続けた高橋の打撃は参考になるものがある。この好調を持続し、開幕一軍へ実現することができるか?勝負の6年目は飛躍のシーズンとしたい。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.01

21世紀枠でセンバツ出場経験のある豊橋工科が今年の公式戦初勝利!海陽学園は1年生右腕の力投実らず【24年夏・愛知大会】

2024.07.01

【夏の甲子園・関東地区好カード一覧】帝京と堀越、健大高崎と桐生第一が同ブロックに!東東京・群馬で大注目の序盤戦!

2024.07.01

とわの森三愛、立命館慶祥などが代表、出場16チームが出揃う【南北海道大会出場校一覧】

2024.07.02

春優勝の公立校・春日が登場、30日から順延のセンバツ出場・東海大福岡も初戦、3日の福岡大会【2024夏の甲子園】

2024.07.02

福岡大会では福岡大大濠、大牟田がコールド発進、進学校・福岡は3日がかりの勝利【2024夏の甲子園】

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.26

【北北海道】北見支部では春全道4強の遠軽が登場、クラーク記念国際と好勝負演じた力見せる【2024夏の甲子園】

2024.06.27

高知・土佐高校に大型サイド右腕現る! 186cm酒井晶央が35年ぶりに名門を聖地へ導く!

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.26

【北北海道】北見支部では春全道4強の遠軽が登場、クラーク記念国際と好勝負演じた力見せる【2024夏の甲子園】