海南vs箕島
2014年センバツ21世紀枠の海南が3位決定戦を制して9年ぶりの近畿大会出場権を掴む
近畿大会出場を決めた海南の選手たち
<秋季高校野球和歌山県大会:和歌山海南6-0箕島>◇9日◇3位決定戦◇紀三井寺公園
和歌山海南が古豪の箕島を下して3位となり、9年ぶりの近畿大会出場を決めた。
和歌山海南は3回表、2死二、三塁から主将で3番の横山就太捕手(2年)が「タイミングは崩されましたが、打席の前に立っていたので合わせられました」と箕島の先発・白倉滉大投手(2年)の変化球を捉えると、右前2点適時打となり、先制点を挙げる。
さらに4回表には1死一、二塁から投手の8番・三木遼馬(2年)が左前適時打を放ち、1点を追加。「自分が打てたというのもあってテンポ良く投げられました」とこの一打で三木の投球にもリズムが生まれた。この日の最速は130キロながら直球をコースに投げ分けて凡打の山を築く。上地一生監督も「今までで一番いい出来だったと思います」と称賛する内容だった。
最後まで球威が衰えなかった三木は6安打、1四球で完封。要した球数はわずか98球だった。
終盤にも追加点を加えた和歌山海南が6対0で快勝。近畿大会に出場するのは21世紀枠でのセンバツ出場に繋げた2013年以来だ。
和歌山海南と同年に21世紀枠でセンバツに出場した鹿児島大島は、今春に地力で甲子園に戻っており、和歌山海南もそれに続きたいところ。強豪集う近畿大会に向けて、「自分たちができることを一つ一つやっていきたいです」と横山は意気込んでいた。
(取材=馬場 遼)