スポニチ大会デビューの米倉貫太(HONDA)!高校時代から平均球速を挙げた理由
米倉貫太(HONDA)
昨年、ドラフト候補として注目された米倉貫太(埼玉栄-HONDA)が、スポニチ大会初戦・沖縄電力戦で登板した。
9回表、10対6と4点リードの場面で登板した米倉。高校時代と変わらず、滑らかな体重移動から繰り出すストレートは常時141キロ~144キロを計測。平均球速に関しては、130キロ後半が多かった高校時代よりも明らかに速い。
先頭打者に四球、その後も安打を浴び、一死一、二塁のピンチの場面でも慌てず後続を打ち取った。本人は「かなり緊張しました!」と振り返ったが、それでも丁寧にストライクを集める投球は見事だった。
平均球速が上がったのは、高校3年夏の大会から取り組んできた体重増量計画と全国屈指の強豪・埼玉栄の相撲部の先生から学んだトレーニングが大きい。昨夏は体重が80キロまで落ちたが、食事やウエイトトレーニングに励み、今では88キロまで増量。また、「相撲部の先生から教わるトレーニングは、野球部にはないトレーニングや器具を使うので、非常に大きかったです」と振り返る。
さらにHONDA合流後、筑川利希也コーチから「高校時代にはない深みのあるピッチング理論、野球論を学び、日々勉強となっています」と緻密な指導を受けた米倉はオープン戦でも力投を見せ、今回の登板に至った。
社会人野球のレベルの高さについて「ボール球を振らないですね。今までは振らせることができたのですが、それができなくて苦しいですし、少しでも高めに浮いたら打たれる怖さがあります」と語る。そのレベルに対抗するために、今は球威アップに努めた取り組みが奏功している。
ここまで良い形でステップアップしている米倉。さて、数年後にはドラフトの目玉として成長を果たすことができるか。
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