選抜の組み合わせ、どこに入ると一番いいのか?
今回も、金曜日(15日)に行われる第91回選抜高等学校野球大会の組み合わせ抽選会の話題です。
32校のトーナメント表をご覧になった皆さんはどの場所に入るのが一番良いか考えてみたことがあるでしょうか。
出場校の監督などにお話を聞いてよく出るフレーズが、「(大会が落ち着いてくる)3日目か4日目の第2試合くらい」ということです。これも一つの考え方で良いと思います。
トーナメントは一戦必勝。負けたらそこで大会から去ることになりますから、先のことまで考えてことを口にするのは引ける方が多いかと思いますが、選手の起用法などの観点から決勝までのスケジュールを逆算するのも監督や指導者の大事な仕事というのも一つの考え方です。
それを頭に入れれば、ベストはどこか???
32校のトーナメント表の選抜では。左(または上)から順番に試合を消化していきます。つまり、初日に登場すれば、勝てば準々決勝までのスケジュールが2日目以降より楽になるというのも一つの考え方です。
中でも注目すべき場所は初日の第2試合です。
以前、奈良・智辯学園が3季連続で初日を引き当てました。しかも第1試合から第3試合まで全てを経験したのですね。
3回目の初日の時、智辯学園の井元康勝部長に聞くと、「初日を全部経験しましたが、開会式が終わって、そのまま室内練習場でアップをしながら待機できる第2試合が良いと感じました」という話でした。
開幕戦はご存知のように、開会式後でバタバタした雰囲気です。
そして第3試合は一度、別の場所で待機をしてから、第1試合終了後に再び球場入りして、室内練習場でアップをするというスケジュールになります。そう考えると、第2試合がベストということに一理あるように思わないでしょうか。
もう一つ、初日の第3試合は開会式のために早起きをして、丸々1試合分待つことになるので、待機中に選手が眠くなってしまうこともありえます。もちろん、体を動かすなどの工夫はするでしょうが、第1試合が長くなると、それだけ待つ時間が長くなるとも言えますね。
初日を勝ち上がると、2回戦は6日目で中4日。準々決勝は9日目で中2日となり、2日目以降よりは日程面で恵まれるということも一つの考え方です。
余談ですが、夏は2回戦スタートのチームもあるので、この観点では初日がベストというわけではなくなります。49校なら5日目第3試合ということになりますね。
そんなこともイメージしながら、抽選会を楽しんでみてはいかがでしょうか。選抜抽選会まであと2日です!
(文=松倉雄太)