News

千葉ロッテ・佐藤、東北楽天・内田らプロ4名を輩出した「いわき松風クラブ」も躍進の兆しあり

2021.01.14

千葉ロッテ・佐藤、東北楽天・内田らプロ4名を輩出した「いわき松風クラブ」も躍進の兆しあり | 高校野球ドットコム
東洋大時代の佐藤都志也(聖光学院出身)

 プロ2年目のシーズンを迎える、千葉ロッテマリーンズの佐藤 都志也選手。ルーキーイヤーの昨年は、6月27日のオリックス戦でプロ初ヒットとなるサヨナラ打を放つなど、60試合に出場し26安打を記録。ルーキーながら存在感を見せた。

 福島県いわき市出身の佐藤選手は、平第二中学の軟式野球部に所属しその後は聖光学院に進学したが、中学時代はいわき市の中学軟式野球選抜チームの「いわき松風クラブ」のメンバーでもあった。「いわき松風クラブ」は全日本少年野球大会に8度の出場実績があり、佐藤選手を含めた計4名のプロ野球選手を輩出し、今年の中学3年生で20期生となった。

 現在、当チームのOBで最も活躍を見せるのが、今年8年目のシーズンを迎える東北楽天ゴールデンイーグルスの内田 靖人選手(常総学院出身)だ。常総学院時代は強打の捕手として最後の夏は甲子園8強入り。通算64安打ながら19本塁打と、その長打力をコンスタントに発揮されること期待されている。

 そしてその内田選手と同期だったのが、元オリックスの園部 聡氏(聖光学院出身)だ。プロでは通算1本塁打にとどまったが、聖光学院時代は通算59本塁打をマークし、内田選手とともに高校日本代表にも選ばれ、IBAF 18U ベースボールワールドカップ2013にも出場を果たし、準優勝に貢献した。

 昨年のドラフトでは、福島レッドホープス・古長拓(九州国際大附出身)選手がオリックスから育成6位指名を受け、プロ入りを果たした。直近では、園部佳太選手(いわき光洋-専修大中退-福島レッドホープス)は高校時代、通算48本塁打を放ったスラッガーとして注目され、地元・福島でNPBを目指している。

 去年の高校野球では、21世紀枠として甲子園交流試合に出場した磐城岩間涼星主将もOB。そして聖光学院坂本 寅泰選手がドラフト候補として注目を浴びており、現時点で高校通算26本塁打を放っており、その飛距離や打撃技術はスカウトからも高い評価を得ており、聖光学院史上最高野手という声もある。

 さらに昨年11月に埼玉で開催された彩の国野球大会で、主力投手が7回参考記録ながらノーヒットノーランを達成。今春、高校1年生を迎える20期生の活躍にも注目が集まる。

 高校入学後、福島、そして全国区と、次々と活躍を見せる「いわき松風クラブ」OBたち。そういった選手たちの成長を支えてきた同クラブの活動に注目だ。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.05

白山高元監督の“下剋上球児”再現はあるのか!? センバツ1勝の宇治山田商、2年生集団で東海大会準優勝の菰野など各ブロックの見所を紹介【2024夏・三重大会展望】

2024.07.05

大阪大会は京セラドーム大阪で6日に開幕、大阪桐蔭は14日、履正社は14日に初戦【2024夏の甲子園】

2024.07.05

6日兵庫大会が開幕!春夏8度甲子園出場の神港学園が登場【2024夏の甲子園】

2024.07.05

愛知大会は6日に1、2回戦!昨秋4強、21世紀枠推薦校の小牧南がリベンジの夏へ【2024夏の甲子園】

2024.07.04

「学校と地域に支えられて戦う」県内有数の進学校・磐田南(静岡)、“潔く”戦って最高の夏に【野球部訪問】

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.30

突然の病で右半身が麻痺した「天才野球少年」が迎える最後の夏 あきらめなかった甲子園出場の夢、「代打の一打席でもいいから……」

2024.07.05

白山高元監督の“下剋上球児”再現はあるのか!? センバツ1勝の宇治山田商、2年生集団で東海大会準優勝の菰野など各ブロックの見所を紹介【2024夏・三重大会展望】

2024.06.29

北海は道内29連勝なるか、東海大札幌VS札幌日大の強豪対決も、30日に札幌支部で代表決定戦【2024夏の甲子園】

2024.06.29

激戦区・愛知が開幕!ノーシードから4連覇狙う愛工大名電が17得点の圧勝発進、大府、愛知産大三河も初戦を突破【2024夏の甲子園】

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.24

愛媛の組み合わせ決定!今春優勝の松山商・大西主将は「どのチームと闘っても自信をもってベストなゲームをしたい」シード4校主将が意気込み語る!