東北vs仙台一
東北が6回コールドで仙台一を下す
4番・芳賀 友喜
東北が12対2の6回コールドで仙台一を下した。東北は1回裏、一死から四球、エラーで一、二塁とし、4番・芳賀 友喜が右中間へ2点タイムリー三塁打を放って先制。その後も四球に暴投、ヒットが重なり、この回、4点を奪った。
2回にも芳賀のタイムリー三塁打、5番・上村 京久の犠牲フライで追加点。投げては、左腕・福田 恭平が9安打を浴びながらも2失点で粘った。 昨秋は県大会初戦(2回戦)でセンバツ出場の東陵に6対12で敗れた。それも6対6の同点で延長に入り、延長11回表に6点を失っての敗戦。それだけに、「1試合でも多く、背番号を付けて、公式戦を戦えるように」と我妻 敏監督は言う。
3月末には一週間の九州遠征を行った。到着したその日に、元東北高野球部監督の若生 正廣氏が監督を務める九州国際大附と練習試合を戦うなど、計12試合をこなしてきた。夏井 脩吉主将は「いろんなチームと試合をして、スイングスピードの速さや一振りで決められる勝負強さなど、見習うところが多くありました。いろんな課題を見つけられ、チームのレベルアップにつながる遠征でした」と振り返る。夏につなげるためにも、この春でその成果をどこまで出し切れるか。
一方、仙台一は先発・小林 亮太が10四球を与えるなど乱調だったことが、点差が開いた要因だろう。昨秋の時点で攻撃力のあるチームという印象だった。この日も9安打をマークしている。併殺に打ち取られたり、連打は1度だけだったりとつながりに欠けたが、個々の打力を見れば、今後が楽しみなチームだ。
(文=高橋 昌江)