城北vs阿波西
城北、指針を示した「4番・主将」の一打で逆転勝ち!
「コツコツと努力していましたから、本当に結果が出てよかったです」
試合翌朝、こう言って爽やかな笑顔を見せたのは徳島県トレーナー協会からのトレーナー派遣により、球場前までやってきたインディゴ鍼灸整骨院・横山 良院長だ。
昨年からは同院の院長を務めると同時に県内運動部のトレーニング指導にも従事している横山氏。さらに今年は7月1日、徳島県北島町にオープンした「インディゴコンディショニングハウス」に同院を移転併設し、トレーニング・ストレングス・コンディショニングの三位一体で選手たちの運動能力向上に寄与しようとしている28歳はテレビトクシマで平日・朝7時半から放送されている「朝ごはん食べた?」で月曜から水曜までメインキャスターも務めているイケメンである。
その横山院長が褒めたたえたのが自らがトレーニング指導に携わる徳島城北の主砲近久 渓(3年・一塁手・182センチ78キロ・徳島市立川内中出身)である。試合は阿波西が3回裏無死満塁から4番・川原 瑞稀(3年・三塁手・右投右打・172センチ87キロ・徳島ホークス<ヤングリーグ>出身)の中前2点適時打などで4点を先制。徳島城北も4回裏に1点を返したものの、左腕・明石 正樹(3年・172センチ65キロ・左投左打・鴨島市立第一中出身)、主将・北尾 聖(3年・172センチ76キロ・右投右打・阿波市立吉野中出身)バッテリーの気迫に手を焼き、試合は終盤へ。そして7回裏無死満塁から3番・湯浅 拓夢(2年・遊撃手・173センチ54キロ・右投左打・藍住町立藍住中出身)の右前適時打で1点を返した直後、近久は2ボール後外よりのストレートを叩いた。
はたして、打球はチームの想いが乗り移るかのようにセカンド頭上を抜くと、あっという間に右中間フェンスに到達する逆転3点三塁打。逆方向に強い打球を打つためのトレーニングを積んできた成果を「4番・主将」が見事に指し示したのである。
そして徳島城北は2番手・湯浅 陽一郎(178センチ64キロ・徳島市立加茂名中出身)も6回3分の2を5安打2四球5奪三振無失点。伸びのあるストレートと、縦に落ちるフォーク系の変化球は「素材としては非常にいいと思う」と横山院長も認める素材の一端を感じさせるものだった。
なお、勝った徳島城北の2回戦は7月21日(金)の14時からオロナミンC球場で最速150キロ右腕・森井 絃斗(3年)率いる板野と対戦。横山院長をはじめとする周囲のサポートへの感謝を剛腕相手にどう示せるかに注目が集まる。
(レポート=寺下 友徳)
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