求心性と遠心性
第10回 求心性と遠心性2011年08月20日
みなさんこんにちは。トレーナーの田口です。夏の甲子園大会もいよいよ今日が決勝戦、ほとんどの3年生は受験勉強や就職活動、1,2年生は秋季大会に向けて練習に明け暮れていることだと思います。
春の選抜大会に出るには、あと約3週間後に迫る秋季大会で決勝まで残ることが絶対条件となります。一日一日を大切に練習していってください。
では、今回はタイトルにもある求心性と遠心性のお話をしていきたいと思います。
求心性、遠心性とは
先に簡単に説明すると
求心性とは・・・身体の末端から中心にかけて感覚(力なども)が伝わること。
遠心性とは・・・身体の中心から末端にかけて感覚(力なども)が伝わること。
遠心性の動きの特徴としては、身体の中心部から力を出しやすい(肩甲骨や骨盤が使えているので大きな力が出る)。
求心性の特徴としては、身体の末端の筋肉への依存度が高い事(ふくらはぎがつったり、手首・肘を痛めたり)が挙げられます。
見分ける方法
【親指を引っ張る/押しこむ】
ではこの2つはどのようにして見分けていくのでしょうか。
まず1つ目は姿勢です。猫背、肩甲骨外転、肩関節内旋、骨盤後傾、拇指球荷重などはほとんどの場合、求心性の力が働いています。
逆に胸が張れていて肩甲骨内転、肩関節外旋、骨盤前傾、踝荷重などの場合、ほとんどが遠心性になっています。
もう一つ簡単に見分ける方法があります。それは胸の前で左右どちらでもいいので親指を逆の手で握ります。そして以下の2つを行った時に首の動きやすさを確認してみてください。
①そのまま親指を引っ張る
②親指をそのまま押し込む
①で首の動きがよくなった人は遠心性、②で首の動きがよくなった人は求心性の可能性が高いです。
皆さんはどうですか?自分の身体に思い当たることはありますか?
次回は、身体を遠心性にする方法をお伝えしていきます。それまで自分の身体の感覚をしっかりと研ぎ澄ませておいてください。
(文=田口 亮)
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