伊藤翔、上間永遠、戸田懐生の度胸満点の徳島インディゴソックス出身の3投手に期待
左から徳島インディゴソックス時代の戸田懐生、伊藤 翔、上間永遠
2013年から8年連続でプロ入りを輩出している徳島インディゴソックス。その中で伊藤翔(横芝敬愛出身)、上間永遠(柳ヶ浦出身)、戸田懐生(東海大菅生出身)のメンタルの強さが素晴らしいと評判だ。
まず伊藤。高卒1年目だった2017年、シーズン、四国独立のチャンピオン、独立リーグ日本一を決めるグランドチャンピオンシップでいずれもMVP受賞。ドラフト3位指名を受け、1年目から一軍初勝利を上げた。その後も順調にステップアップし、今季は8試合登板で防御率1,26と好成績を残している。
伊藤はストライク先行能力が高いこと。新人時代からびびることなくストライク先行の投球を展開し、ライオンズファンを驚かせた。今年4年目になって、球威も少しずつアップし、ハイレベルなNPBに負けない投手へ成長している。
上間は、高卒1年目の2019年に、最優秀防御率を受賞。上間も伊藤と同じく高卒投手らしからぬ円熟味溢れる投球ができる好投手だった。140キロ台の直球に多彩な変化球を投げ分ける投球以上に目についたのがメンタルの強さ。良い意味で図太く、緊張することなく大舞台でも淡々と自分の投球ができる強さがある。4月27日でついに一軍初勝利を上げた。防御率は5.02だが、一軍の舞台でも飄々とした投球で立ち向かっていく姿に多くのライオンズファンが感銘を受けている。
そして3人目の戸田は昨年、18試合に登板し9勝5敗・116回3分の1を投げ139奪三振・防御率1.24で四国アイランドリーグplus最多勝・最多奪三振・ベストナイン投手部門の「投手3冠」を達成しリーグ年間MVPに輝いた。
育成指名ではあるが、三軍から二軍へ昇格。2試合を投げて、1勝0敗、防御率3.27。二軍戦ではストライク先行の投球を実現。140キロ中盤ながらウイニングショットとなる縦変化のボールもあり、度胸も強く、今後の二軍戦でも先発投手として活躍が期待できそうだ。
NPBでも速球投手が次々と多くなっているが、この舞台で渡り合うには、一定以上の制球力、変化球、メンタルなど総合力の高さが必要だ。この3人にはそれが備わっており、そして上積みができる吸収力の高さがある。5月以降の登板も楽しみだ。