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今永、吉田尚など大学生当たり年だった2015年のドラ1の今!小笠原、高橋純らの高卒ドラ1も奮闘中

2019.09.27

今永、吉田尚など大学生当たり年だった2015年のドラ1の今!小笠原、高橋純らの高卒ドラ1も奮闘中 | 高校野球ドットコム
左:今永昇太  右:小笠原慎之介

 10月17日のドラフト会議まで残り1か月をきった。

 今回は、大学生の当たり年といわれた2015年の「ドラ1」の現在地を振り返りたい。

【パ・リーグ】

埼玉西武:多和田真三郎中部商-富士大)

ソフトバンク:高橋純平県立岐阜商

楽天イーグルス:オコエ瑠偉関東一

千葉ロッテ:平沢大河仙台育英

日本ハム:上原健太(広島広陵-明治大)

オリックス:吉田正尚敦賀気比-青山学院大)

 西武に入団した 多和田真三郎は、2018年に16勝を挙げ、最多勝を受賞。10年ぶりのパ・リーグ制覇に貢献した。しかし、2019年は故障などもあり、わずか1勝に終わり、苦しいシーズンとなった。

 青学大から大学代表の4番打者として活躍した吉田正尚は、オリックスに入団後、1年目から二けた本塁打を放ち、2018年は初めて全試合に出場する。この年は、26本塁打86打点、打率.321を記録し、初のベストナインを受賞。

 2019年は打率ランキングで2位の成績を残し、本塁打もキャリアハイとなる27本塁打を記録。順調に、パ・リーグを代表するスラッガーへ成長している。

 高校時代、最速154キロをマークする剛腕として注目を浴びたソフトバンクに入団した高橋純平も高卒4年目にして、中継ぎとして一軍定着。球団史上初となるプロ初勝利から2日連続で勝ち投手となり、自己最多の44試合に登板。50イニングを投げ、58奪三振を記録し、速球派中継ぎとして存在感を示した。

 そして千葉ロッテに入団した平沢大河も2018年シーズンは112試合に出場し、打率.213を記録。今季は51試合出場にとどまったが、来季は巻き返しが期待される。

 日本ハムの上原健太も今シーズンは最多の13試合に登板。その中で先発として最多の8試合と少しずつ登板機会を勝ち得てきた。

 

 甲子園で大ブレイクし、一躍スター選手となったオコエ瑠偉はここまで苦戦。50試合前後の出場でとどまることが多く、なかなかレギュラー奪取とはならない。時折魅せる強打、次の塁を軽々と盗む脚力は魅力的であるが、年間通してパフォーマンスを発揮できる安定感を身につけたい。

【セ・リーグ】

ジャイアンツ:桜井俊貴北須磨-立命館大)

横浜DeNA:今永昇太北筑-駒沢大)

広島カープ:岡田明丈(大商大高-大阪商大)

阪神タイガース:高山俊日大三-明治大)

中日ドラゴンズ:小笠原慎之介東海大相模

東京ヤクルト:原 樹理東洋大姫路-東洋大)

 そしてセ・リーグ。

 東京六大学最多安打記録を達成し、鳴り物入りで入団した阪神の高山俊は1年目から127試合に出場し、8本塁打、65打点、打率.275を記録し、新人王を受賞した。

 その後は、1年目以上の成績を残すことができなかったが、今年は2年ぶりの100試合出場を果たし、5本塁打をマーク。ポテンシャルは高いものを持っているだけに来シーズンでの進化を期待したい。

 東都大学リーグの東洋大のエースとして、ヤクルトに進んだ原 樹理は1年目から1軍のマウンドに上がっているものの、なかなか勝利を積み重ねることが出来ず、4年間で14勝にとどまっている。(9月25日時点)

 また、同じ東都大学リーグの駒沢大出身の今永昇太は1年目から8勝。

 2016年は、11勝と順調にステップアップ。2018年は4勝にとどまったが、今シーズンはキャリアハイとなる13勝、179奪三振、防御率2.71を記録し、シーズン2位に大きく貢献した。

 広島の岡田明丈は、プロ2年目となる2017年に12勝を記録。リーグ優勝にも貢献したが、今シーズンは、1軍での白星を挙げることが出来ていない。

 巨人の桜井俊貴は、昨年までの3年間は1軍で未勝利。3年目は一軍未登板に終わり、崖っぷちに立たされたが。今シーズンは1軍での初勝利を果たすと、29試合に登板し、8勝6敗と大きくステップアップした。

 そして、セ・リーグ唯一の高卒プロの小笠原慎之介 。今シーズンは登板数が減ったものの、それでも2勝をマークするなど、4年間で14勝を積み重ねてきた。開幕投手も経験した若きサウスポーの今後の成長に注目したい。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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