小松島vs徳島科学技術
乱戦制したのは「エースナンバーの意地」で勝った小松島!
高い個の能力を前面に押し立てて戦うスタイルを持つ徳島科学技術と小松島が激突した1回戦。試合はプレーボール直後から大きく動いた。
1回表、徳島科学技術は無死一塁から2番・土佐 凌平(3年・二塁手・173センチ66キロ・右投左打・)右中間突破適時二塁打を皮切りに打者12人を送り込み、7安打を集中させ一挙6得点。立教大では上重 聡(現:日本テレビアナウンサー)、多田野 数人(現:ルートインBCリーグ・石川ミリオンスターズ選手兼任コーチ)の1年後輩、二塁手として活躍した福井 健太監督がデザイン変更した縦じまのユニフォームがダイヤモンドを駆け巡った。
しかし、小松島はその裏に二死二塁から4番・森本 楓雅(3年・中堅手・162センチ72キロ・右投右打・徳島阿南シティホープ<ヤングリーグ>出身)の中前適時打で反撃に転じると、1回表一死に右翼手からマウンドに上がった最速138キロ左腕・後藤 僚真(3年・172センチ65キロ・阿南市立羽ノ浦中)が力投。8回表に徳島科学技術1番・片岡 威(3年・遊撃手・173センチ62キロ・右投右打・上板町立上板中出身)の、この日3安打3打点目となる技あり右前適時二塁打で1点こそ失ったものの、内外角低めへの伸びのあるストレート、ブレーキの利いたスライダー・チェンジアップで9回3分の2・146球を投げて7奪三振。エースナンバーの意地を見せた。
そして後藤に小松島打線も応え、6回裏には森本の適時打、6番・宮本 凌門(3年・捕手・170センチ70キロ・右投左打・阿南市立阿南中出身)の2点適時打に敵失も絡めて6点を奪い返し勝ち越し。7対7とされた後は、徳島科学技術の1年生右腕・近藤 駿(179センチ85キロ・右投右打・徳島松南<ヤングリーグ>出身)の伸びのあるストレートに苦しめられたが、最後は延長10回裏一死満塁から1番・岸野 羊汰(3年・遊撃手・170センチ60キロ・右投右打・小松島市立坂野中出身)の遊撃ゴロホーム返球がわずかにそれ(記録は内野安打)小松島がサヨナラ勝ち。秋春連続初戦敗退を糧として総体協賛ブロック大会南部ブロック準優勝でつかんだ勝利への糸口をしっかりつかみ、ベスト8に進出した前回大会に続く初戦突破を果たした。
(レポート=寺下 友徳)
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