緊張について
第14回 緊張について2011年12月20日
こんにちは。トレーナーの田口です。
今回は、試合中の緊張状態に関するお話をしたいと思います。
(抽象的な表現もありますのでご容赦ください)
人が緊張した時
“ピンチでの対処法とは”
スポーツをしている方なら誰でも経験があるとは思いますが
・一打逆転のケース
・ノーアウト満塁のピンチ
どで緊張してしまい、本来の力が出せず、悔しい思いをしたことがあると思います。
この緊張に関してですが、個人差が非常にありどのような場面でも飄々(ひょうひょう)としている人や逆にちょっとしたことでも緊張してしまう人もいます。
人は緊張した時、興奮した時、ストレスを抱えたときには『交感神経』という神経が優位になります。
交感神経が優位になると
・心拍数が早くなる
・血圧が高くなる
・消化機能が低下する
・体温が下がる
といった症状が出てきます。心拍数が高くなるというのはいわゆるドキドキした状態です。
消化機能の低下は下痢、体温が下がるというのは冷や汗といった形です。
緊張した際の表現を『あがる』と言いますが、これは心拍数が上がるというのに加えてもう一つ意味があります。それは『重心』です。
人の重心というのは、本来、丹田(下腹部のあたり)にあるといわれていますが、緊張すると重心が丹田から上に上がってしまいます。そして肩周りの筋肉に力が入ってしまいます。
『地に足がついていない』という表現もありますが、これは重心が上がってしまった状態だと考えられます。
緊張をした時の対処方法
ではそういった際の対処法はどうしたらよいかということですが
①呼吸法を行う
②脚部のトレーニングを行う
の2つが即効性のあるものだと思います。
呼吸法というのは腹式呼吸を行うことです。
腹式呼吸とは、鼻から息を吸い、お腹を膨らませ、口から息を吐きお腹をへこませます。これを20回ほど出来るだけゆっくり行うようにしましょう。
そうすることにより副交感神経(心拍数、血圧の低下、消化能力アップ、体温が上がる)が優位になり心拍数が落ち着いてきます。
脚部のトレーニングは、スクワットやランジなど腰を下ろすようなものがいいでしょう。
脚部のトレーニングを行うことによって、血液が脚部に多く流れるようになり、肩周りの筋肉から力が抜けています。興奮して『頭に血が上る』といいますが、緊張したり興奮すると血液も上がりやすくなってきます。
緊張した場面で『力を抜け』『リラックスしろ』とは言われますが、その方法が分かっていなうとなかなかできません。
お伝えした2つの方法で、ここぞという場面に強い選手になってください。
しかし、やはり1番は普段のトレーニングからメンタル面を鍛えておくことです。
(文=田口 亮)
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