身体を柔らかくするにはどうしたらいい??
身体を柔らかくするにはどうしたらいい??
使った筋肉を伸ばすジャックナイフストレッチは太もも裏の柔軟性改善にオススメ
野球の技術が上達する上で欠かせないのが体力レベルの向上です。一口に体力といってもさまざまな要素があり、筋力や筋持久力、敏捷性、バランス能力などいろんな要素をトレーニングや練習によって鍛えていくことが大切です。柔軟性もその一つ。身体が硬いことそのものが直接的に野球の技術に影響を及ぼすというよりは、身体が柔らかい方がさまざまな動きがしなやかに、スムーズに行えるという点や、ケガをしにくいというメリットが挙げられるでしょう。
ストレッチは皆さん普段から行っていることと思いますが、特に意識して行ってほしいタイミングとしては練習後、入浴後の身体が温まった状態のところです。暑い時期は少し身体を動かすだけで汗をかき、体温とともに筋温も上昇します。練習後の疲労がたまった状態をそのまま放置しないように、使った筋肉を中心にチーム全体や個人でストレッチを行うことを習慣づけましょう。
ただし痛みがあるのに無理して伸ばしてしまうと、筋線維を痛め、肉離れのような症状になってしまうことがあるので無理をしないこと。また柔軟性には個人差がありますので、人と比較して行うようなこともやめましょう。
身体が重い、疲労感が抜けないと感じるときは入浴後にもストレッチを行いましょう。ストレッチを行う際は息を吐きながら筋肉を伸ばし、そこから呼吸を止めないようにすることがポイントです。呼吸を止めてしまうと身体は自然と緊張した状態になり、思うように筋肉や腱などが伸びません。息を吐くことは身体の力を抜きリラックスした状態をつくり出しますので、ストレッチをする際には呼吸を特に意識して行うようにしましょう。
またどうしても硬さが気になる部位については、まずその筋肉を動かして収縮させ、そこからストレッチを行うようにすると伸びやすくなります。太ももの裏側を伸ばす「ジャックナイフストレッチ」はこの原理を利用しています。かかとを抱えて座り(筋肉を収縮)、そこから膝を伸ばすことでより太ももの裏側が伸びやすくなります。特に太ももの裏側が気になるという人はぜひ実践してみてくださいね。
文:西村 典子
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