高知・森木攻略の明徳義塾、2年ぶり王座奪還!
歓喜の明徳義塾
先攻:明徳義塾 監督:馬淵 史郎
1番・中堅手・古澤 怜大(3年・171センチ76キロ・右投右打・横浜市立岡野中<神奈川>出身)
2番・三塁手・正本 旭(3年・176センチ70キロ・右投右打・ヤンキース岡山Young<岡山>出身)
3番・左翼手・鈴木 大照(2年・171センチ68キロ・右投右打・河南リトルシニア<奈良>出身)
4番・捕手・安田 隆(3年・180センチ88キロ・右投右打・明徳義塾中出身)
5番・右翼手・奥野 翔流(2年・173センチ65キロ・右投左打・明徳義塾中出身)
6番・一塁手・小泉 航大(3年・173センチ78キロ・右投右打・明徳義塾中出身)
7番・二塁手・今釘 勝(2年・167センチ65キロ・右投左打・京都嵐山ボーイズ<京都>出身)
8番・遊撃手・米崎 薫暉(1年・170センチ70キロ・右投左打・茨木ナニワボーイズ<大阪>出身)
9番・投手・新地 智也(2年・176センチ71キロ・左投左打・ヤング岡山メッツ<岡山>出身)
主将:西田 龍生(3年・捕手・170センチ80キロ・右投右打・明徳義塾中出身)はベンチスタート
後攻:高知 監督:濵口 佳久
1番・三塁手・西村 唯人(3年・172センチ73キロ・右投左打・高知中出身)
2番・二塁手・吉野 圭吾(3年・172センチ64キロ・右投左打・高知中出身)
3番・捕手・平尾 暁大(3年・166センチ74キロ・右投右打・レッドバッファローズ<大阪・軟式>出身)
4番・右翼手・公文 幸汰(3年・171センチ75キロ・右投右打・高知中出身)
5番・左翼手・中越 逸斗(2年・171センチ74キロ・右投左打・高知中出身)
6番・一塁手・大坪 正宗(3年・169センチ76キロ・右投右打・高知中出身)
7番・中堅手・吉門 樹喜也(3年・168センチ66キロ・左投左打・高知中出身)
8番・投手・安岡 拳児(2年・180センチ80キロ・右投右打・室戸市立室戸中出身)
9番・遊撃手・川田 悠慎(3年主将・173センチ64キロ・右投左打・四万十市立中村中出身)
投手:森木 大智(1年・184センチ81キロ・右投右打・高知中出身)は3回から登板
試合を動かしたのは明徳義塾。初回、先頭の古澤が高知三塁手・西村のグラブを弾く打球を放つと、打球が弱まって左翼手に転がる間に二塁へ。犠打後迎えた二死三塁から先発・安岡の暴投で先制した。明徳義塾は2回表も一死後、小泉の四球と今釘の中前打で一・二塁のチャンスをつかむがここは高知・安岡が踏ん張る。
対する高知。今大会初登板初先発の明徳義塾左腕・新地の前に1回裏は1番・西村の左翼線への打球が明徳義塾左翼手・鈴木の超美技に阻まれ三者凡退。2回裏は一死後、5番・中越が明徳義塾遊撃手・米崎の後ろにポトリと落とす安打を出塁も次打者が4-6-3の併殺。明徳義塾の堅守が光る。
そして3回表から高知は森木を投入。勝負に出る。しかし森木は先頭打者の古澤に三塁強襲安打を許し、犠打・四球で一死一・二塁のピンチを背負う。ここで明徳義塾4番・安田は145キロのストレートを力強く三遊間に運ぶ適時打。昨年9連覇を大敗で阻まれた悔しさを知る4番の一打でさらに試合の優位性を高めた明徳義塾は、さらに一死満塁から小泉がスクイズを成功。3対0と一気に突き放して4回裏までが終わった。
明徳義塾の攻勢はなおも続く。5回表は一死後2番・正本の死球をあしがかりに二死三塁から5番・奥野が森木のストレートを強烈にはじき返し4対0。この時点で2年ぶり21回目の大会優勝、2年ぶり20回目の夏甲子園出場は目前に迫っていた。
しかし、そこに待ったをかけたのはやはりこの1年生・森木である。6回表は時に雄たけびを上げて明徳義塾打線を封じると、その裏には先頭打者で打った瞬間にそれと解る大会第9号・高校通算1号。追撃ムードを1人で作り上げる。
ただ、中盤までの4失点はやはり高知には大きすぎた。終盤にはゲームプラン通り次々と守備に長けた選手を投入した明徳義塾は新地が9回4安打完投勝利。2年ぶり20回目の夏甲子園出場を決めた。
(文=寺下 友徳)