早稲田実業vs都立国立
早稲田実業・倉光 今大会19イニング無失点の好投!都立国立 さわやかに散る
早稲田実・倉光条
トーナメント表
・東東京大会の勝ち上がり
大会の詳細・応援メッセージ
・第104回 全国高等学校野球選手権大会 東東京大会
選手名鑑情報はこちら
・選手名鑑一覧ページ
関連記事
・関東一のプロ注目外野手、帝京の大型打線、二松学舎大付の俊足強打の外野手など東東京も逸材揃い
・関東一、二松学舎大附が優勝筆頭格 11年ぶり優勝狙う帝京などに注目
日程・結果一覧
・東京TOPページ
・第104回大会 全国47都道府県地方大会の日程一覧
気になる学校への応援メッセージはこちら
・学校検索ページ
<第104回全国高校野球選手権西東京大会:早稲田実業3−0都立国立>◇22日◇5回戦◇府中市民
西東京の都立校では唯一甲子園を経験している都立国立であるが、これまでチーム作りには苦労してきた感じがする。春季都大会では1回戦で青稜に6対8で敗れている。しかしこの夏、完全に一段階上のチームに成長し、5回戦に進出した。変化の象徴がエースの不破 倖志朗だ。春は登板機会のなかった不破であるが、「自分が変わりました」と不破。朝が苦手だが、朝練も率先して取り組んだ。エースの座は2年生の金森 誠太らとの競争になったが、「最後の夏は背番号1が似合うピッチャーになりました」と国立の中村優介監督は言う。
早稲田実業戦も当然不破が先発のマウンドに立った。不破は走者を出しても、丁寧で粘り強い投球で早稲田実業打線を抑える。唯一、集中打を浴びたのは4回表だった。この回安打2本で2死一、三塁とし、先発投手でもある8番・倉光 条が中前安打を放ち、まず1点。さらに9番の眞榮田 侑大が二塁打を放ち2人が生還。早稲田実業が3点をリードする。
早稲田実業の倉光にすれば、この3点で十分であった。初戦の都立日野台を完封した倉光は、次戦の都立保谷戦も1イニングを無失点に抑え、この試合もゼロ行進が続く。直球に力のある倉光は、4回に味方の失策で走者を出したことがあるが、先頭打者を出塁させないため、投球に安定感がある。結局9回を投げ切り、被安打2、奪三振7、与四死球4と快調な投球で完封勝利を飾った。「序盤は制球に苦しみましたが、後半は楽に投げられました」と倉光。国立の中村監督も「尻上がりに調子を上げていました」と、倉光の投球を評価する。早稲田実業は準々決勝で東海大菅生と対戦する。東海大菅生打線に倉光がどう対抗するか。全国に名の知れた強豪校同士対戦が注目される。
(取材=手束 仁)