帝京vs堀越
帝京、1年生右腕が快投 期待の2年生スラッガーの満塁弾も飛び出し、コールド勝ちで準決勝へ
先発・西崎 桔平(帝京)
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<第104回全国高校野球選手権東東京大会:帝京7-0堀越>◇25日◇準々決勝◇神宮
今春ベスト4の帝京が投打で圧倒した。
1回裏、4番大塚 智也内野手(3年)の中前適時打で1点を入れると、3回裏には、エラーや押し出し死球で3対0とした後、7番稲垣 渉外野手(3年)が満塁本塁打を放ち、7対0とした。
帝京の1年生投手・西崎 桔平投手は、5回表には無死満塁のピンチを切り抜け、無失点に抑える好投。6回表には左腕・安藤 翔投手(2年)が登板し無失点に抑えると、7回表に登板した高橋 一斗投手(3年)も1イニングを無失点に抑えた。
個々の戦力の高さを発揮した。
1年生の西崎は佐倉シニア時代から投打ともに能力が高い選手として評判だったが、想像以上に成長を見せている。下半身主導の投球フォームは完成度が高く、上半身の使い方の上手さも目につく。常時135キロ〜139キロの直球は威力があり、スライダーの切れ味も鋭い。高校1年生にしてはかなりのレベルに達しており、来年には140キロに達してもおかしくない。金田監督は「コントロールもよく、落ち着いていてよく投げてくれました。何よりリズムが良いので、野手からすれば、守りやすい利点があります」と長所を語る。
西崎の長所は先発投手として必要な条件が備わっている。5回戦にも先発起用されているのも頷ける。5回で無死満塁のピンチを招いたが、気合の投球で見事に逃げ切り、無失点に抑えた。非常にレベルが高い投手である。
6回表には左腕の安藤 翔投手(2年)が130キロ前半の速球、切れのあるスライダーを投げ分け、無得点に抑える好投。7回表には右腕の高橋 一斗投手(3年)が登板。この夏から急浮上した投手で、コンパクトなテークバックから常時130キロ中盤を計測し、最速は139キロ。まとまりもあり、140キロ近い速球を投げ込む背番号1・佐久間 光正投手(3年)、144キロ右腕・高橋 蒼人投手(2年)以外にもこんな投手がいるのかと投手層の厚さが伺えた。
そして満塁本塁打を放った稲垣の当たりは見事だった。高校通算11本塁打目、公式戦初本塁打となった1発は堀越の速球派右腕・加藤 宇投手が投じた146キロの直球を振り抜いてライトスタンドに持っていった。
「ストレートの力勝負でいくことは分かっていたので、うまく振り抜くことができました」と語る。
投打ともにレベルが高い選手が揃っており、チームも仕上がりつつある。
準決勝ではセンバツ出場の二松学舎大附と対戦する。金田監督は「センバツ出場をしている学校ですし、チャレンジャーとしてぶつかっていきます」と意気込みを語った。
大一番となる一戦で、実力を発揮することができるか。
最後の夏で自己最速の146キロ 堀越の速球派右腕の投球に敵将も評価
2番手・加藤 宇(堀越)
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<第104回全国高校野球選手権東東京大会:帝京7-0堀越>◇25日◇準々決勝◇神宮
コールド負けしたとはいえ、堀越の速球派右腕・加藤 宇投手(3年)の評価は急上昇したのではないか。
3回裏からリリーフ登板し、立ち上がりから144キロ、145キロ、146キロとスピードアップ。その速球の威力は素晴らしいものがあり、ドラフト候補として騒がれる投手と比較しても負けていないものがあった。
満塁本塁打を打たれたとはいえ、135キロ前後だった昨秋と比べると別人のようにパワーアップをしている。スピードアップの要因として、短ダッシュなど瞬発系のトレーニングを重視して行ったという。
130キロ台のスライダーはカット気味に鋭く曲がり、110キロ台のカーブもうまく緩急を使うことができており、125キロ前後のスプリットでも空振りを奪うことができる。
変化球を効果的に使い分け、追い込んだ時にスプリットで三振を奪うことができる。レベルが高い投手だ。
これでも調子が悪いほうで、もっと伸びのある直球を投げられるという。帝京・金田監督も「本当に良い投手でした。ストレートの速さもそうですが、特に変化球の精度が高かったです。もし押し出し死球もなくて、満塁本塁打もなければ、もっと厳しい試合展開になっていたかもしれないと思います」と加藤の投球を高く評価していた。
今後は大学でさらなるステップアップを目指すことを語った加藤。もっと注目される存在になることを期待したい。
(取材=河嶋 宗一)