比叡山vs彦根工
エース温存の比叡山が打撃戦を制す
3回裏にソロ本塁打を放った尾木佑(比叡山)
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<第104回全国高校野球選手権滋賀大会:比叡山10-9彦根工>◇25日◇準々決勝◇オセアンBCスタジアム彦根
比叡山が打撃戦を制して7年ぶりの4強入りを決めた。
比叡山はエースの田村航輝(3年)を温存。「あまり先を見てはいけないとわかっていますが、どこで負けても一緒なので、腹をくくっていかないといけないと思いました」と河畑成英監督は、2日後の近江との準決勝を見据えて田村以外の投手で勝ちに行くことを決断した。
しかし、現実はそう甘くはなく、4回を終えた時点で2対5と劣勢を強いられた。それでも比叡山は2回戦の栗東戦で2回終了時の1対8から逆転して15対8の7回コールド勝ちを収めた実績がある。「追いかけることへの免疫力はベンチの声を聞いていてもありそうな感じでした」と河畑監督が話すように選手たちに焦りや悲壮感は見られなかった。
すると5回裏、2死一、三塁から6番・今田陽晟(3年)の左中間への2点適時二塁打で1点差とすると、続く7番・髙橋大輝(3年)の右越え適時二塁打で同点に追いつく。さらに8番・実岡勝大(3年)も右翼線に適時二塁打を放ち、逆転に成功した。
比叡山はその後も追加点を加え、10対6と4点リードして最終回を迎えたが、9回表に1点を返されると、2死一、三塁から6番・東幹也(3年)に2点適時打を浴びて、1点差とされてしまう。なおも2死二塁と一打同点のピンチで比叡山は遊撃手の川﨑壮志(3年)を4番手のマウンドに送った。緊急登板となった川﨑だが、この場面を遊撃ゴロに打ち取り、試合を締めくくった。
苦戦を強いられたもののエースを使わずに準決勝進出というミッションを成功させた比叡山。準決勝では満を持して近江と対戦する。この試合で4安打3打点と活躍した今田は近江の主将・山田陽翔(3年)と栗東西中で同級生だった仲。所属していたチームは違うが、休み時間にキャッチボールをする間柄だったそうだ。旧友との対戦を控え、「山田を倒して近江に勝ちたいです」と意気込んでいた。
(取材=馬場 遼)