大垣日大vs沖縄尚学は両チームの監督、エース、スラッガー対決に注目!
東恩納蒼(沖縄尚学)、山田渓太(大垣日大)
18日に開幕する第95回記念選抜高校野球大会([stadium]阪神甲子園球場[/stadium])の組み合わせが決まった。各チームが対戦相手などを中心に研究を重ね、開幕を迎えることになる。開幕まで、注目のカードの見どころを各ブロックごとに紹介していきたい。
大会初日の第3試合、「大垣日大(岐阜)ー沖縄尚学(沖縄)」は、いろんな視点で楽しめるカードとなった。
指揮官対決が第1の視点。大垣日大の阪口監督は78歳。今大会最高齢の監督で、甲子園出場も大会出場の監督中最多の34度を誇る大ベテラン監督。対する沖縄尚学の比嘉監督は、自身がエースとしてセンバツ優勝を果たし、監督としても史上最年少で母校をセンバツ優勝に導いている。対照的な2人がどんな采配を見せるのか。
両チームはともに140キロ超の右腕エースを持つ。大垣日大の山田 渓太投手(3年)は最速143キロ。阪口監督が東邦(愛知)時代に夏甲子園準優勝した時の坂本 佳一投手以来となる、1年夏に先発させたほどの逸材で、昨年のセンバツにも出場し、マウンドも経験した。教え子のなかでもトップレベルと名将も評価するほどだ。沖縄尚学の東恩納 蒼投手(3年)は、最速145キロ。昨年夏からマウンドを経験し、速球は抜群の切れを誇る。昨年秋の九州大会で優勝に導き、明治神宮大会でも最後まで仙台育英(宮城)打線を苦しめた。今大会でも注目右腕に入る2人の投げ合いも、見どころになる。
打線のキーマンもはっきりしている。大垣日大は4番の米津 煌太内野手(3年)が中心。昨年秋の成績(練習試合を含む)では、チームの打点、本塁打で2冠。昨年秋の県大会では2打席連続弾を放つなど、高校通算15本の長打力もある。沖縄尚学のキーマンは1番・知花 慎之助外野手(3年)。こちらも昨年秋の九州大会で2打席連続アーチを放つパンチ力がウリながら、昨年秋の成績(練習試合を含む)では20試合で60打数35安打、打率は.583に上る。四死球も多く選球眼もある。昨年秋のドラフトで巨人に1位指名された浅野 翔吾外野手(高松商出身)とダブってみえる。両チームともカギとなる打者に打たせるとチームに勢いがつくため、注目右腕とのそれぞれの対決も見どころになる。
この2チームの勝者が、2年連続センバツ出場のクラーク記念国際(北海道)と対戦する。このブロックもう一方は、東海大菅生(東京)に21世紀枠出場で女子マネージャーを含む部員13人の徳島城東(徳島)が挑む。好投手、好打者が目白押しの対決から目が離せない。