超名門で「スーパー1年生」と騒がれるも転校 東海大星翔・百崎蒼生、激動の3年を乗り越えプロへ!
百崎 蒼生(東海大星翔)
2023年のドラフト会議は26日に行われる。高校生と大学生がドラフト指名されるために必要な、プロ志望届提出期間の締切(10月12日)まで、もうわずかとなった。
多くの高校生がプロ志望届を提出しているなか、注目されるひとりが東海大星翔(熊本)の百﨑 蒼生(ももさき・あおい)内野手(3年)だ。百崎は東海大相模(神奈川)に入学するも、2年時に東海大星翔へと転校。規定により1年間は公式戦に出られなかったが、3年夏の熊本大会では主に「1番・遊撃手」として打率.389の好成績を残してチームを牽引し甲子園出場へと導いた。甲子園では初戦敗退となるも、「1番・遊撃手」として出場し4打数2安打の活躍を見せた。
身長178センチ、74キロと決して大柄ではないが、強打の遊撃手としてプロからの評価は高く9月15日にプロ志望届を提出した。
日本全国に別法人の連携校を含めて東海大の付属高校は多くある。東海大相模や東海大甲府(山梨=別法人)、東海大菅生(東京=別法人)などからは、多くのドラフト指名選手も誕生しており、馴染みがあるだろう。しかし東海大星翔は旧校名である東海大二時代を含めてもドラフト指名選手は多くない。
ヤクルトで491試合に登板し現在はコーチを務めている松岡健一(東海第二→九州東海大→2004年ヤクルト自由枠)が直近でプロ入りを果たしたOBだ。それでも19年前のこと。
高卒からのプロ入りで見ると1983年ドラフト外でヤクルトに入団した藤枝慎治が直近となる。藤枝は8試合に出場したのみで現役を引退した。ドラフト指名選手では1977年に近鉄から6位で指名された村上良次まで遡る。しかし村上は1軍出場の機会がないまま現役を引退した。その前には1975年には中野英明が同じく近鉄から1位指名を受けていた。しかし中野も1軍出場はなくユニホームを脱いでいる。
高卒でドラフト指名を受けたのは村上と中野の2人だけしかおらず、ドラフト外を含めても藤枝を加えた3人だけしかいない。
百崎は同校から久しぶりの高卒プロ入り選手そして、高卒のドラフト指名選手で初の1軍出場をつかむことができるだろうか。
<東海大星翔出身でドラフト指名を受けた選手>
※旧校名含む
※2022年ドラフト終了時点
中野英明(1975近鉄1位)
村上良次(1977近鉄6位)
松岡健一(九州東海大→2004ヤクルト自由枠)
※藤枝慎治(1983年ドラフト外ヤクルト)