【仙台六大学】東北福祉大が開幕から4試合連続コールド勝ち!左の好打者・松本優大が2試合連続弾
2試合連続の本塁打を放った東北福祉大・松本優大
<仙台六大学春季リーグ:東北福祉大8-1東北大(7回コールド)>◇21日◇第2節2回戦◇東北福祉大
東北福祉大が東北大を8対1で下し、開幕からの連勝を4に伸ばした。いずれもコールド勝ちで、打線の好調ぶりが際立っている。
この日はオーダーを前日から一部変更。1番に抜擢された小山 凌暉内野手(2年=東海大菅生)が3度出塁し、今春初スタメンの山路 将太郎外野手(4年=鶴岡東)が3安打をマークするなど、出場機会をうかがう選手たちが起用に応え、15安打8得点と打線が機能した。投げては先発した右腕・櫻井 頼之介投手(3年=聖カタリナ)が6回2安打7奪三振無失点と好投し、今春2勝目を挙げた。
6回には、プロ注目の左打者・松本 優大外野手(4年=田村)が2試合連続となるソロ本塁打を右翼席へ運んだ。前日は左翼席へリーグ戦初本塁打を記録。松本は「(右方向と左方向の)どちらの方向にも打てるのが強み」と胸を張った。
ただ本人は本塁打を意識せずに、「右中間と左中間を低いライナーで抜いていく」打撃を心がけている。本塁打を放った打席も「塁に出よう、うしろにつなごう」との思いで立った。
同期の野手が早い段階から定位置をつかむ中、松本は3年時までレギュラーを獲得できずにいた。昨秋のリーグ戦は出場なし。それでも「(同期は)良い選手が多いけど、自分も負けていられない」と奮起し、今オフはタイミングの取り方やバットの出し方を模索して打撃改造を行った。
大学ラストイヤーを迎えた今春は、進化した打撃と自慢の強肩をアピールし、開幕5番の座を奪取。4試合連続で5番を打ち、ここまで打率.583(12打数7安打)、2本塁打、8打点と好調を維持している。
今秋のドラフトに向けては「まだ分からない」としながらも、「大学に入った頃からプロに行きたい気持ちはある」と意欲をのぞかせた。一方、「個人のことを考えすぎるとダメになるので、何も考えず、全国に行くことを最優先して自分のできることをやりたい」と話すように、走攻守すべての面でチームのためのプレーを続けるつもりだ。
東北大は7回に原口 和弥内野手(4年=県立浦和)の犠飛で1点を返すも勝利には届かず、開幕4連敗。チーム目標のAクラス入り(3位以内)に向け、今後の巻き返しに期待がかかる。