横須賀大津vs平塚農
私立への挑戦権得る
横須賀大津が10対0の5回コールドで快勝し、3回戦にコマを進めた。ヒットは1番・島崎拓海が打った2本のみだったが、平塚農のピッチャー陣からもらった計16個の四死球を着実に得点につなげた。
学校の最高成績は4回戦進出。
近年は、3回戦で私立に当たることが多く、昨夏は桐蔭学園に1対12、09年は日大藤沢に3対8で敗れている。そして、今年もまた3回戦の相手は私立の桐光学園である。
「(戦ってみなければ)、どうなるかわからない。今までやってきたことをすべて出せば、結果はついてくる」と高橋謙一監督。昨年は桐蔭学園から先制点をうばい、試合を盛り上げた。
私立に勝つために、ここ1年はバッティング練習の時間を増やし、バッティング強化に力を入れたという。ピッチャー陣は、期待の1年生も加わり、例年になく層は厚い。優勝候補に全力でぶつかっていく。
敗れた平塚農の部員は10名。選手が不足していることもあり、キャッチャーを務めた中川暁仁は左利きだった。
昨年、今年と大会に出場しているが、2008年から10年までは部員不足で出場できない期間があった。この夏、3年生が抜けると、新チームは6名になる。
大会で勝つことよりも前に、まずは大会に出場すること。新入生がどれだけ入ってくるか。昨年のバッテリー、仲慶介と坂田章太は学校の昇降口に立ち、新入生に声をかけ続けたこともあった。夏の大会出場の「伝統」を、ぜひとも継いでほしい。
(文=編集部)