夏の大会はやってほしい。昨秋県8強で活動自粛中のふたば未来学園が語る想い
写真は今年の冬場のふたば未来学園の練習の様子
全国各地で新型コロナウイルスの影響で春季大会の中止が決定が出ている。高校球児にとって数少ない大会なだけに中止となるのは心苦しい事態だが、そんな中で東北地区では延期しながら開催に向けて模索をしているところがある。
現在、福島県では春季大会の開催に関して未発表ではあるが、現在の感染拡大を受けて練習ができていないチームが出てきた。昨秋の県大会8強に入ったふたば未来学園も13日から活動ができていない。
学校自体も時差登校で10時頃に生徒が学校にきて、短縮時間を受ける。15時頃には生徒たちが自宅へ帰るように今週からシフトチェンジ。5月10日までの予定となっているが、選手たちは自宅での自主練習と言うことになった。
3月18日までは完全に活動自粛だったが、3月19日頃から自主練習ができる態勢になり、4月1日からは2~3時間の範囲内で練習を再開していた。選手たちも「いい顔をしていた」とチームを指揮する遠藤太監督は話していたが、再び練習ができない状況になってしまった。
遠藤監督は選手たちに対しては自粛期間中の練習について細かく指示を出さずに、選手たちの自覚に任せた。選手たちはできる範囲での調整を進めていくこととなるが、問題は春季大会。全国各地で中止となっており、東北大会もすでに中止が決定している。開催の可否は今後決まることとなるが、遠藤監督は夏の大会も懸念された。
「春の県大会で出てしまうと大変ですので、慎重になると思います。やりたいという気持ちはありますが、夏の大会だけでも開催ができる状況になってほしい。夏の大会は何とかやってほしいと思います」
3年生にとって集大成となる夏の大会だけでも開催をしたい。それは遠藤監督だけではなく、全国の監督たちが考えていることだろう。それを叶えるためには、活動自粛で全体練習ができない期間を乗り越えるしかないのだろう。
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