三養基vs佐賀東
三養基が得点を挙げる
「やはり夏初戦ということで、固さもあった。黒木は課題である立ち上がり慌てるところがでてしまった。
それでも序盤の失策が続いたなかで1失点の抑えたことは大きかった。だが、ウチだけでなく相手にも固さがあり、普通では考えられない展開だった」と藤田監督。
片倉(佐賀東)
今年4月、神崎高から転任し監督に就任。守備力には自信があった。
練習では打撃強化を掲げ打撃練習の時間を増やした。
その成果が9回発揮される。
昨年まで9番を打つことが多かった1番諸江が満塁から走者一掃の適時2塁打を放った。
「シンカー系の球が多かった。監督の指示通り身体が突っ込まないように気をつけて思い切り振った」
と諸江。
監督就任して4ヶ月。まだまだ選手たちの力の把握は手探りだという。
それでも受け身になりがちだったという諸江の積極的な一打、
先発黒木の周りを見てなげられたことに成長を感じた。
次戦に向けて問われると 計6失策を記録した守備に
「1つのアウトの重みを感じたと思う、夏勝つのは本当に難しい。帰ってやりなおしです」
と勝利にも気を引き締めた。
逆転のきっかけも相手の失策。
独特の雰囲気。負けられない。負けたくないというプレッシャーのなか、ひとつアウトを取ることの難しさ。
これは夏だけにある難しさだ。
だが、これを克服していくことで、聖地がみえてくる。
(文=藤吉ミチオ)