立花学園vs横須賀
2時間27分の激闘!壮絶な打撃戦を立花学園が制す
激闘を制した立花学園ナイン
先日の雨により、日程が変更となった秋季神奈川県大会。2回戦も残すは2試合となり、その2試合が本日行われた。そのうちの1試合、[stadium]横須賀スタジアム[/stadium]で行われた立花学園vs横須賀の試合は打撃戦となった。
初回、立花学園は1番・上野が先頭の口火を切る中前安打を放つ。この打球が中堅手の前で大きく弾み、外野を転々。この間に上野が本塁を陥れ、いきなり立花学園が先制した。
立花学園は続く2回、一死一塁から7番・成田が安打を放ち一、三塁と追加点のチャンスを作る。そして8番・古谷が一塁線に絶妙なセーフティスクイズを成功させ追加点を奪った。
2点を追いかける展開となった横須賀は、2回裏。6番・天賀が中越え三塁打を放ちチャンスメイク。続く7番・寺薗の打球は三塁線を破る適時二塁打となり1点差。その後、犠打で寺薗を三塁に送り、9番・瀧田が投手前にスクイズを成功させ、同点とした。
追いつかれた立花学園は引き離しにかかる。3回、1番・上野が中前安打で出塁。その後、盗塁で二塁を陥れ、2番・阿部が一、二塁間を破り上野が生還。勝ち越しに成功した。立花学園打線の勢いは止まらず、5番・山口の適時二塁打などが飛び出し、5対2と再びリードした。
再度、追いかける展開となった横須賀は4回。一死から1打席目に三塁打を放っている天賀が打席に入る。完璧にとらえた打球は左翼スタンドへ一直線。一振りで1点を返した。この本塁打で息を吹き返した横須賀は、四球と安打と盗塁で二死二、三塁と同点のチャンスを作り1番・淵脇。打球は右翼手の前に弾み、二者が生還。またも横須賀が試合を振り出しに戻した。
前半戦(5回)だけで両校合わせて19安打が飛びだす打撃戦は、5対5の同点のまま後半戦に突入した。
7回に6番・天賀が1点差と迫る適時打を放つ(横須賀)
次の得点はどちらに入るのか。入った方に流れが傾く展開で、得点を奪ったのはやはり立花学園だった。
7回、先頭の上野が四球で出塁。盗塁と進塁打で一死三塁とし、3番・南平。右中間を深々と破る適時三塁打が生まれ、勝ち越し。さらに4番・盛田にも中前適時打が生まれ、終盤に大きな2点を奪った。
しかし横須賀の粘りは驚異的だった。直後の7回裏、二死走者なしから同点に追いついたのだ。4番・末田、5番・公平の連続安打からチャンスを作り、この日大当たりの天賀に打席が回る。その天賀はベンチからの期待に応え、左前適時打を放ち1点差とする。さらに寺薗は左翼線にポロリと落ちる適時打を放ち、三度同点。横須賀は大いに盛り上がりを見せた。
ここまで来ると、先は読めない展開。全く予想ができなくなった試合はついにエンディングを迎える。
7対7で迎えた9回。立花学園は上野が二塁打で出塁。この二塁打で上野は猛打賞を記録した。続く阿部は進塁打を放ち、打席に迎えるは前の打席で適時打を放っている南平。やや詰まった打球は、前進守備を敷いていた遊撃手の前へ。得点にならないかと思われたが、三塁走者・上野が好スタートを切り生還。これが決勝点となった。
2時間27分に及んだ激闘は、1点差で立花学園が勝利にした。両校ともに力を出し尽くした結果が、スコアボードに表れる形となった。悪天候の中、最後まで戦い抜いた両校に拍手を送りたい。
(文=編集部)
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