久留米商vs筑陽学園
好リリーフを見せた今村(久留米商)
久留米商、筑陽下し九州大会へ
一足先の球春を追いかけるように、桜が満開だった[stadium]久留米市野球場[/stadium]横の百年公園。この日は福岡南部大会決勝戦に相応しい絶好の野球日和となった。
試合は野口 大輝投手(久留米商)黒川ラフィ投手(筑陽学園)両エースの投げ合いで始まった。両投手ともに連投の疲れからかこの試合では球威・制球ともに今一つ。久留米球場スピード表示は黒川投手(筑陽学園)ストレート128~132km 変化球113~117km、野口投手(久留米商)はストレート115~123km変化球100km~107km程度で両投手共に本来の切れを欠いた状態だ。
先制したのは2回久留米商1アウト1・2塁から8番城戸君がセンターへタイムリーで先制する。更に続く3回には上位打線が作った2アウト満塁のチャンスに7番秋山君がファースト強襲の2点タイムリーで3点目。試合の主導権を握る。
その久留米商は疲れの見えるエース野口君から今村君へ早めのスイッチ。筑陽学園打線に的を絞らせない。
終盤にさしかかり、筑陽学園打線が今村君を捕らえ始めたが、要所を抑えられ、中々得点には至らない。試合はそのまま、久留米商が野口,今村の完封リレーで、3対0と逃げ切った。
勝った久留米商はこれで決勝進出となり、自由ケ丘に続き九州大会出場を決めた。
一方、敗れた筑陽学園は九州国際大付との3位決定戦で九州大会を狙う。
(文=田中宏和)