News

元プロ野球選手・芦沢真矢氏が率いる啓明学園。LINEを武器に不安と戦う日々

2020.04.29

元プロ野球選手・芦沢真矢氏が率いる啓明学園。LINEを武器に不安と戦う日々 | 高校野球ドットコム
写真は2019年4月から

 本来であれば各地で春季大会が開催され、大会が佳境に突入しているはずだった。しかし新型コロナウイルスの猛威の影響を受けて、ほとんどの大会は中止。それどころか練習自体も多くの学校が自粛。再開の時を待って球児は自主練習を重ねる日々を送っている。

 全国屈指の激戦区・西東京にいる啓明学園でも現在は活動を自粛中。啓明学園は2015年より、東京ヤクルトでのプレーをはじめ、広島カープに横浜ベイスターズでコーチ。さらには四国の独立リーグでは監督を務めるなどの実績を持つ芦沢真矢監督がチームに就任。「人間力野球」を大事にチームを育て上げ、昨夏は佼成学園を破るなどベスト32まで勝ち進んだ。

 西東京に現れた新興勢力・啓明学園だが、公立校の動きに合わせて5月末まで自粛となっている。「やっぱり不安はあります」と電話で語ったのは鎌田浩行先生。やはり指導者側も心配は尽きないが、大会開催時期も同時に懸念をしていた。

 「身体を動かせても試合勘は取り戻せないですし、いつから練習が再開できるのか。また休校が明けても、いつから活動が再開できるのか。そして大会開催まで、どれくらい期間が残っているのか。先行きが不透明ですので、心配です」

 再開した時にどれくらい時間が残っているのか。練習期間を不安視していたが、学校ではオンライン形式で授業を開始が出来るように準備が進んでいる。ただ部活動は再開の目途が立っておらず、先行きが見えない日々が続く。

 そんな中で、チームではLINEを駆使してコミュニケーションを取っているところだ。
 「以前から監督と選手たちはグループLINEを通じて、技術面の質問などをしていました。私も主将と副主将とは業務連絡などをするために使っておりました。それを活用してコミュニケーションを取っています」

 強制ではないが、選手のモチベーションなどを気にかけて連絡を送る。こうすることで何とか選手とのつながりを維持している啓明学園。指導者の中では既に今後の予定を検討しているとのことで、準備は確実に進んでいる。

 春にできなかった分を発揮できるか、それは今後の過ごし方にかかっている。

記事:田中 裕毅

関連記事
コロナで次々と進む高校野球のIT活用 都立新宿はLINEで「個別指導塾」を開催
コロナで次々と進む高校野球のIT活用。愛知の新鋭・豊野はZoomで結束を深める
県立高松商(香川) 結束のキーワードは監督発信の『あの』ポーズ!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.07

西東京大会が開幕!拓大一がコールド発進、都立東村山西が66得点の圧勝【2024夏の甲子園】

2024.07.07

立命館宇治が「完封リレー」で京都夏連覇へ好発進【2024夏の甲子園】

2024.07.07

【夏の逸材123人成績速報】超進学校に現れた二刀流の夏が終わる…。県岐阜商の149キロ右腕は4回1失点の力投

2024.07.08

愛工大名電が2戦連続完封&コールド勝ち!立命館宇治、県立岐阜商は接戦を制し初戦突破【東海近畿実力校・7日の試合結果】

2024.07.08

三重では甲子園通算13回出場・海星がコールド発進、秋3位・神村学園伊賀は接戦を制す【2024夏の甲子園】

2024.07.05

白山高元監督の“下剋上球児”再現はあるのか!? センバツ1勝の宇治山田商、2年生集団で東海大会準優勝の菰野など各ブロックの見所を紹介【2024夏・三重大会展望】

2024.07.07

西東京大会が開幕!拓大一がコールド発進、都立東村山西が66得点の圧勝【2024夏の甲子園】

2024.07.07

立命館宇治が「完封リレー」で京都夏連覇へ好発進【2024夏の甲子園】

2024.07.07

【夏の逸材123人成績速報】超進学校に現れた二刀流の夏が終わる…。県岐阜商の149キロ右腕は4回1失点の力投

2024.07.08

愛工大名電が2戦連続完封&コールド勝ち!立命館宇治、県立岐阜商は接戦を制し初戦突破【東海近畿実力校・7日の試合結果】

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!