Column

奈良県立法隆寺国際高等学校(奈良)

2017.06.18

打倒・智辯学園

■県内唯一のユネスコスクール
 奈良県生駒郡にある公立校・法隆寺国際高校。国際高校として国際理解教育、国際交流に特に力を入れている。オーストラリア姉妹校への生徒派遣や姉妹校生の受入、年間留学生の受入など、年間を通して多くの海外の高校との交流に取り組んでいる。また、ユネスコスクールの承認を受けた県内唯一の高校として、「ホールスクール・プロジェクト」構想にもとづく学校推進計画を進めている。

■チームのウリとは?
 現在、法隆寺国際高校野球部は3年生19名、2年生23名、1年生17名の計59名。普段は野球部専用の練習スペースがあり、雨天練習場も備えているなど、非常に環境が整っている。しかしながら、グラウンドに向かって打撃練習ができない場合は、バックネットに向かって打つなど、練習では工夫を凝らしている。東野 勝太主将は「走塁でかき回すことができ、どんな状況からでも得点を取れます。また、バッテリーのテンポが良いです」とチームのウリを紹介してくれた。


集合写真(法隆寺国際)

■印象に残っている練習試合
 
 法隆寺国際は、50mシャトルランなどのランメニューを練習に取り入れ、レベルアップを図っている。すべては目標である「甲子園で勝つこと」のためだ。
 印象に残っている試合として東野主将は、智辯学園との練習試合を挙げた。「試合は14対0で敗れました。ユニフォームに押されて、自分達の野球が全くできなかったです」と当時を振り返った。

■主将が認めた選手とは?
 東野主将は、この1年間で活躍してきた選手に矢野 陽哉毛利 舜の2選手の名を挙げた。「投手を助けるプレー、ピンチを救う守備をしてくれました」と東野主将。チームへの貢献度はとても大きいようだ。また、夏のキーマンには藤澤 勇輔戸崎 怜を指名。さらに岩村 知典は、人のマネをすぐできるという特技があり、チームにいい影響を与えているようだ。

■このチームで1日でも長い夏を
 現在、夏の大会に向け「バッテリーは低めにボールを集めて打たせること・野手は守備力の向上と状況に応じた打撃」を課題として、練習に励んでいる法隆寺国際。東野主将は「1日でも長くこのチームで野球がしたい。最後は全員が笑って終われるようにしたいです」と意気込んだ。

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[page_break:智辯学園を倒して、甲子園へ!]

東野勝太主将(法隆寺国際)

智辯学園を倒して、甲子園へ!

ここからは矢野 陽哉内野手チーフ(3年)と中辻 秀規投手チーフ(3年)にお話を伺いました。

Q.夏へ向けて見つけた課題を教えてください。

矢野:守備の技量をげること、正確な送球を身につけることです。
中辻:フォームの修正・コントロール・マウンドでの躍動感です。

Q.ここまで振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください

矢野:2年春に智辯学園と対戦し、負けはしましたが先輩たちの姿を見て、次は自分たちが勝つという気持ちになりました!
中辻:1年秋に奈良大附と対戦し、敗れはしましたが、楽しく投げることができたことです!/p>

Q. 応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください!

矢野:普通に見れば勝てない相手を、自分たちが勝利して驚くくらいの、野球に対する姿を見てほしいです!
中辻:チーム一丸となって、勝ちにこだわる戦う姿勢を見てもらいたいです!

Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

矢野:どんな状況でも、仲間同士で助け合うことができ、何でも言い合えるところです!
中辻:一人一人が個性をもち、全員が勝ちたいという気持ちを強く持っているところです!

Q. この夏はこういう夏にしたい!という意気込みを教えてください

矢野:秋と春の悔しさをバネに、智辯学園を倒して甲子園に行きます!
中辻:一戦必勝で戦い、智辯学園を倒して甲子園に行きます!

矢野選手・中辻選手、ありがとうございました!

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[page_break:練習で培った人間力を発揮しよう]

練習風景(法隆寺国際)

練習で培った人間力を発揮しよう

  ここからは西岡 嘉定監督にお話を伺いました。

Q. 新チームが始まってからどんなチームを作り上げてきましたか?またこのチームの強みも教えてください。

 精神面では、相手に相対せず、自分たちの力を出し切ることを目標としてきました。その為にも、日常生活やグラウンドでの「凡事徹底」を心掛けている。
 技術面では、走塁に高い意識を持って取り組んでいます。夏に向けて、投手を含めた守備力の向上が課題です。
 チームの強みは、冬に取り組んだスローイングの正確性です。

Q. 夏に向けて3年生と部員たちにメッセージをお願いします!

 周囲の方々への感謝の気持ちを持ち、チーム一丸となって自分たちの力を出し切ろう!結果思考にならず、日頃の練習で培った人間力を、試合の中で試していこう!

西岡監督、そして法隆寺国際野球部の皆様、ありがとうございました!


今年も大好評!
僕らの熱い夏 特設ページ
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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